おしゃれな「向日葵柄」の染め帯と屋根より高い「ひまわり」のお話

 今日は近くで開催される花火大会の日で、お婆ちゃんと女の子のお孫さんが浴衣の着付けのことで作り帯と和装小物を持って相談にこられましたが、着付けをしたことのない方にとっては大仕事のようです。
店内は冷房が効いて涼しいはずなのに、着付けの手順を話していると、お婆ちゃんの額から汗が流れ出すのが判りました。
おそらく慣れない着付けにへの不安と緊張から流れだた汗だと思いますが、中学一年生のお孫さんに、お婆ちゃんの一生懸命な姿を目に焼き付けておくんだぞ・・・。
最後にそんな話をさせていただきましたが、着物は浴衣であっても、親子やばーちゃんと孫との関係を深めるものがあるのではないでしょうか?
微笑ましく感じたしだいですが、花火大会と家族に間に浴衣が存在していることを嬉しく思います。
今日の午後は、慣れない浴衣の着付けに悪戦苦闘した方も少なくないかと想像していますが、浴衣でひと夏の思い出を手にしてください。
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二日前に20代の後半の女性から、こちらの向日葵の帯のことで問い合わせがありました。
先月のブログ記事に、夏お召しとこちらの帯をコーディネートしたものがアップされていて、それをご覧になられてお電話をいただいたものです。
あいにく、着物が数日前にお嫁入りしていて、それに代わるものがあればコーディネートしたものを知りたいといニュアンスだったもので、私の独断で紹介してみることとします。

その前に向日葵の染め帯が絵画のように見えて、なかなか素敵でしょ・・・
この遠近感もさることながら、色合いの濃淡やボカシも、すべて手仕事で染められた帯なんですよ。
それも私が初めてオーダーメイドで染めていただいた当店のオリジナル品で、帯の素材を単衣時期から盛夏の季節にも締めていただけるように、特殊な絽の帯地に描いてもらったものです。
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そして私が新たにコーディネート組み合わせがこちらの映像です。
白地に細い縞柄を藍色で浮かび上がらせた小千谷紬で、単衣時期から盛夏の季節に袖を通すことができるソラリとした風合いの着物地です。
清々しい色合いの着物に向日葵の模様がひときわ映えて、都会的な着こなしになったと思いませんか?
日傘を持って街並みを歩くと、目にした人たちは、その魅力に目を奪われるに違いありません。
ご相談があったお客様が、今日のブログ記事を見てくれていればいいのですが・・・
さて、これから紹介する向日葵は本物のひまわりで、突如現れた屋根より高いひまわりに驚かされています。
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実は店の後ろのお屋敷に咲くひまわりで、パソコンを置くテーブルの椅子から、窓越しにこのひまわりが視界に入ってくるんですね~
空から私を監視しているかのようで不思議でなりません。
だって、手前の屋根は車庫でその上から顔を覗かせているんですよ。
どうなっているのかと、その庭を覗いてみると、
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大地にしっかり根を下ろしたのっぽのひまわりだったのです。
どうしたらこんなに伸びたのかを こちらのお宅の方に尋ねてみると、今年買ってきたひまわりの種に肥料をやったらこんなにも伸びたそうです。
私の目測では、4メーター近くあるのではないでしょうか?
風にも負けず、立ちすくんでいられることに驚かされますが、そこのご主人は このひまわりの種を分けてあげるから、来年の夏に店の前に植えてみたら・・・
また、こんなことも話していました。
「新聞社でも取材に来てくれないかな~」
そのようなことを私に語り掛けてくださいましたが、いったいこの状態でどこまで伸びるのでしょう・・・
店の窓から見えるひまわりは、陸に上がった潜水艦がひまわりの形をした潜望鏡で私たちの生活を覗いているかのように見えて仕方ありません。
ひよっとしたら、ひまわりだけが知っていることもあるのかもしれませんね。
それにしても綺麗なひまわりも、これだけ伸びると異様な花に見えるものですね・・・
そんなひまわりのお話でしたが、暑い夏にピッタリの健康的な花で、妻の好きな花であったことも書き加えて今日の記事とさせていただきます。
それではこれにて閉店と致します。
お休みなさい。

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