二種類のゴマアザラシ草履が揃いました・そして186号の情報紙「あ・うん」の完成です

♥ 毎年この時期になると防寒にもなるゴマアザラシの草履を用意するのを躊躇してしまうのですが、先月の末にオンラインショップよりゴマアザラシの防寒草履がお嫁入りが決まり、月初めの出張にて取り扱いの仕入れ先にて、今年のゴマアザラシ草履の入荷状況を尋ねてみると15足用意をしているとのことでした。

今年は昨年に比べて販売価格で1万円上がったと担当者が話していましたが、在庫が無くなったことを話すと、今、手配をしておかないと供給できないと言われて、今年も新しく準備をすることにしました。

ゴマアザラシはワシントン条約で規制されていて、供給量が決まっているようなことを聞いていて、希少価値のある草履といえます。

しかし高価な草履だけに買い占める力もなく、2種類のゴマアザラシの草履を用意することに・・・

DSC_0001gomaazarasinzouri.JPGそれがこちらの草履です。

いずれも天然のゴマアザラシの毛皮で、横巻きといって、横側にゴマアザラシの毛皮を使用しているタイプ(左側)と合皮を使った草履(右側)の2種類。

他にもアザラシの毛を染めた黒とワイン色で作られた草履が用意されていましたが、着色した品は足袋に色が付着してクレームが多いことを聞いていたもので、今回も天然物で揃えてみることに・・・

その映像をここに紹介してみます。

最初は横巻きまでゴマアザラシを使用した草履から。

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DSC_0003gomaazarasinozouri-tokomoazarasisilyou.JPGこの毛並みに艶(つや)があって素敵でしょ・・・

横側にも毛皮を確認することができるかと思いますが、ここが草履の横巻きの部分になります。

DSC_0004gomaazarasinozouri-yokomoazarasisiyou.JPG指先の個所を前ツボと呼んでいますが、この映像では、つま先のフードの下に見える白い部分です。

取り扱いを始めたころは前ツボが合皮で、求められたお客様から指の付け根に痛みが走るとのご意見があり、別珍の白に付け替えて店頭にお出しするようにしています。

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見るからの温かそうで、木枯らしが吹き始める頃にお履きになると、おしゃれ感が際立つのではないでしょうか?

お値段は税込81,000円の価格で店頭に出してみました。

そして、次は横巻きが合皮のゴマアザラシ草履の映像です。

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DSC_0008gomaazarasinozouri-yokohagouhi.JPGここの部分がシルバー色の合皮で、毛皮を雨や雪に濡らすのが嫌な方にはこちらがオススメかも・・・

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DSC_0010gomaazawasinozouriyokohagouhi.JPGどちらの品も一点物で同じ目並みの物がありませんが、注文が早かったもので質のいい毛並みと色を準備したつもりです。

横巻きが合皮を使用している草履のお値段は64,800円のお値段で発表してみました。

季節的にはまだ早いお品かもしれませんが、数が少ないだけに、心惹かれるものがあればお早めに手配された方がよろしいかと考えています。

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もう一度2種類の草履を並べてみました。

左側がオール天然物のゴマアザラシ草履で、右側が横巻きを合皮で仕上げた草履になります。

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そして、ネタ探しに苦労させられていた情報紙、186号が仕上がりました。

何か一つ課題にしていたものが終わるとホットさせられますが、日々の仕事は自分に課したノルマをいかにして質を高めて消化していくかで、時間ばかり使っている気がします。

これで、お客様にお配りができる「あ・うん」が準備できました。

明日から始まる「絵と言葉の力展」に集中できるかと思っていますが、次に控えるのが恒例となっている10月の企画、「神無月の会」の案内状作りです。

毎日考えることが絶えなくて心労が絶えませんが、これが店の持ち味だと言い聞かせております。

実りは積み重ねた努力かと考えていますが、同時にこだわりの品とコーディネートセンスも磨かないと、着物愛好家を繋ぎとめておくことができないだけに油断ができません。

秋の陣に向けて頑張らなくてはいけませんね。

とことで、パソコン内での新しいシステムにも徐々に慣れ始めてきましたが、この世界についていかなければならないかと思うと気が重くなりますが、世の中が大きく変わり始めているとなると見逃せない分野です。

解らないことが多くて試行錯誤していますが、亀の足のごとく自分らしさを失わず向き合って行きたいと思っているところです。

どうか、この店を忘れることなく応援していただければ幸せに思います。

それでは今日はこれにて・・・

お休みなさい。