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これから寒くなる季節を睨んで新しい防寒草履を揃えたもので、その品を紹介させていただきます。
その前に防寒草履という品を知らない人のために少し言葉を加えてみたいと思います。
皆さんは草履を何足ほどお持ちでいらっしゃいますか?
おしゃれな人であれば、フォーマル用とカジュアル用の草履に夏草、そして雨草履くらいはお持ちになられているかと思いますが、着物初心者になるとオールシーズンを一足で対応している方が意外と多いのではないでしょうか?
お客様と接客していて、おしゃれな草履を紹介させていただくことがありますが、そんなに着物を着ないからと言って普段着の装いに、結婚式に履くような草履で事を済ませたり、冬の木枯らしが吹いて、足元から体温を奪われような時でも我慢して一般的な草履でお出かけされている人が多いことを感じております。
洋服になると季節に合わせて履物を変えるのに、どうして和装になると着物や帯のご準備までで終わって、草履まで気配りができないのでしょうか?
その背景には私たち呉服店さんが、細かなところまでコーディネート提案をしてこなかったことが、お客様の問題意識に残っていなかったのかもしれませんし、一方で、雨の日や冬に適した、おしゃれな草履が多く作られていなかったことが考えられます。
その意味では、すき間的商品といえるのかもしれませんが、3・4年前から、おしゃれな防寒草履が市場に流れ始めるようになり、ようやく季節に合った草履が選択できるようになったようにように思います。
されど、まだまだお客様の認知度の低く、防寒草履が寒い日に適していることへの提案が行き届いているとはいえません。
冷たい北風が吹き始める頃になると、外気に触れる足元を足袋一枚で保温するには無理があります。そればかりか、横殴りの雨が降れば足袋が濡れ一気に体温が奪われるこもあります。
そうなると、不愉快な気持ちが増して面白くないものです。
誰もがそのような経験をしたことがあるかと思いますが、保温性の高い草履が一足あると、寒さも軽減できてますし楽しく着物が着れるのではないでしょうか?
そんな想いを込めて紹介させていだきます。
まずトップバッターは、白茶色でフードも鼻緒も共生地使っら防寒草履になります。
色合いがとても上品だと思いませんか?
使用している生地はフランス製で、ブスコースレーヨンという素材だそうです。
肌触りは電気じゅうらんの上掛けのような感じで、冷たい風が吹く日には足元を優しく保温してくれるのではないでしょうか?
草履の横巻は白茶色の合皮で生地との一体感に、おしゃれで柔らかなムードを匂わせた草履ではないでしょうか?
雨雪の対応を考えて、あえて合皮を使ったそうです。
今月の初めにゴマアザラシの防寒草履を紹介しましたが、天然毛皮との違いが雨雪の適応の差で、このタイプの素材にはガード加工がされていますが、効力が落ちることも考えられるもので、雨が降り続く日の使用には、前もって防水スプレーをされておかれたほうが安心かと思います。
そのことだけ気を配っていただければ、外気に晒された足元を冷たい風からガードしてくれることでしょう。
次にご紹介するのは、同じタイプのモノトーン色の防寒草履です。
つい先ほど、閉店間際にこの草履を目にしたお客様がお気にめされて、お嫁入りが決まったものでここでは映像だけとさせていただきます。
そして、茶系の生地で仕上げた防寒草履になります。
横巻きがワイン色のコンビネーションになっていて、これまでになかった色合いだけに、おしゃれな草履ではないかと思っています。
かかとの高さは5.5㎝で、裏底はどれも滑り初めが付いているので路面が濡れていても安心していただけることでしょう。
いずれの品も色合いが淡白で、草履がだけが浮かび上がることもなく、装いをシンプルにまとめてくれるのではないでしょうか?
気になるお値段は、一足32,600となりますが、このような品があるだけで冬場の外出もためらわずに予定を入れることができるかと思います。
是非参考にしてみてください。
ところで閉店後にお隣の市の町会から秋祭りの子供衣裳の準備の件で、町会の集まりに立ちあって子どもたちの白足袋のサイズを計って注文を取って欲しいとの依頼があり、行ってきたところです。
明日は小学生の高学年を集めるので、衣装と袴、そして足袋のサイズを計って注文を取って欲しいとのことでしたが、私の店をご指名していただけたことをとても光栄に思っております。
ここしばらく地域の人たちのお役に立つという機会が少なかっただけに、足袋の一足であっても町会から頼りにされていると思うと嬉しいものがあります。
感謝したいですね。
投稿が遅くなってしまいましたが、今日はこれにて・・・
おやすみなさい。