♥ 展示会の準備も残すところ二日となり着物コーナーの商品ディスプレーに追われていましたが、人が少ないものでお客様の接客や協賛品の値段付けなど、こなさなければならないことが多くあって少々疲れました。
近況はここまでにして、私の好きな牛首紬をコーディネートしてみたのでご覧ください。
牛首紬の中でも先染めといって、糸を染めてから織り上げる縞柄の紬織が好きで、展示会にはこの種類のものを幾品か紹介させていただきますが、その中からこちらにある映像の品をコーディネートしてみました。
織り糸を3色使った縞柄に染め帯を合わせ、その横に立涌く(たてわく)柄の長襦袢を持って来て、履物を防寒草履で組み合わせたものです。
帯〆帯揚げとバックを添えることを忘れてしまいましたが、おしゃれ着でありながら品のあるコーディネートになったのではないかと思います。
帯は紬地の染めた全通柄で遊心があって可愛いでしょ・・・
こちらの帯は全体に模様が染めてあり、着付けをする際に、お太鼓の位置を考えなくて締めれるところが便利かと思います。
画像を大きくしてみました。
縞柄は白地をベースに藍・若草色・藤ピンクで構成されたもので、帯の合わせ方で20代から70代近くまで着こなせる色合いではないでしょうか?
これが紬の面白いところです。
この牛首紬は肉厚で生地に張りがありながらも丈夫で柔らかいのが特徴で、織物の縞は生産量の数パーセントしか作れなくなっていて、織子さんが育っていないのが背景にあるようです。
この現実は牛首紬だけでなく、どこの紬の産地でも同じで、希少価値の高い紬となっているのではないでしょうか?
そして長襦袢は一般的なピンクではなくて、おしゃれな色合いや柄のあるものを合わせると、素敵な装いになるのではないでしょうか?
今回のコーディネートではシックな色合いのもので、大人の味を演出してみました。
モミジ柄が程よい位置に染めてあって素敵かと思っております。
草履はこの先の季節を考えてベージュ地の防寒草履でコーディネートしてみました。
何もかもが大人って感じで、おしゃれを楽しんでいただけるのではないでしょうか?
素敵な着物がコーディネートしたものが手元にあれば、きもの着たさに予定を入れてしまうのですが、織物の牛首紬はそんな気持ちに応える着物だと思います。
よろしければこの会に品揃えができているので一度覗いてみてください。
言い忘れましたが、牛首紬は私の町で織られている品で、販売価格には自信を持っているので一言付け加えておきます。
会の開催まであと一日。
随分長い時間を使ってきた気がしますが、ベストを尽くして臨みたいと思っています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






