♥ 今日で神無月の会が終わり、張り詰めた緊張から解き放された感じが致します。
そこで今日は今回の会を振り返ってみたいと思います。
結論からいえば、会の焦点が絞られていなかったのか、反省すべき点が多くありました。
企画を組み、その趣旨に沿った商品を集めて季節商品を提案したつもりでしたが、お客様の心を掴むことの難しさと、着物への関心はあっても、そんなに消費できないという背景もあったようにも感じております。
一方で、店の敷居を低くするための努力をして、今回もよろず相談を呼びかけてみたのですが、そちらの方面の相談はいつになく多くありました。
特にタンスの中の着物を持ってコーディネート相談に来られる方や、タンスの中の着物を使えるものと使えないものを種類分けして欲しいとの相談も少なくありませんでした。
中でも二つの和ダンスに眠る着物や帯を持ちこまれたお客様があり、排除するものと残すものを選択して欲しいとの相談に複雑な気持ちで接客させていたしだいですが、無駄なお金を使わせてしまった業界の足跡みたいなものが視えて、その中で着物のおしゃれを掲げていることが、地域の中で浮いているかのようでした。
この地域で新しい着こなしを提案したいと願う側と、着物を処分したいとか、手にした着物のコーディネートや管理ができないという生活者がいて、着物そのものの存在を問いかけられていたのかもしれません。
それぞれのお客様に丁寧に接客させていただきましたが、店のリピーターになっていただけることを気長に信じて、見えない敵と戦っていけたらと思っているところです。
最後にこの期間中に足をお運びいただいた方には心より感謝しております。
ありがとうございました。
まだまだ努力が足りていませんが、地域の方にとって優しい店になれるように着物コンセルジュ的な気構えでお客様と接して行けたらと思っています。
そして、着物の面白さを伝えることができたならば、使った時間も報われるのではないかと考えています。
現実は考えている以上に甘いものではありませんが、この仕事に関わった以上は、歩む道を信じて夢を追いかけてみるのも自分の人生かと思います。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






