新しい着物提案をしたい側とタンスに眠る生活者の狭間の中で神無月の会が終わりました

♥ 今日で神無月の会が終わり、張り詰めた緊張から解き放された感じが致します。

そこで今日は今回の会を振り返ってみたいと思います。

結論からいえば、会の焦点が絞られていなかったのか、反省すべき点が多くありました。

企画を組み、その趣旨に沿った商品を集めて季節商品を提案したつもりでしたが、お客様の心を掴むことの難しさと、着物への関心はあっても、そんなに消費できないという背景もあったようにも感じております。

 

一方で、店の敷居を低くするための努力をして、今回もよろず相談を呼びかけてみたのですが、そちらの方面の相談はいつになく多くありました。

 

特にタンスの中の着物を持ってコーディネート相談に来られる方や、タンスの中の着物を使えるものと使えないものを種類分けして欲しいとの相談も少なくありませんでした。

中でも二つの和ダンスに眠る着物や帯を持ちこまれたお客様があり、排除するものと残すものを選択して欲しいとの相談に複雑な気持ちで接客させていたしだいですが、無駄なお金を使わせてしまった業界の足跡みたいなものが視えて、その中で着物のおしゃれを掲げていることが、地域の中で浮いているかのようでした。


この地域で新しい着こなしを提案したいと願う側と、着物を処分したいとか、手にした着物のコーディネートや管理ができないという生活者がいて、着物そのものの存在を問いかけられていたのかもしれません。

それぞれのお客様に丁寧に接客させていただきましたが、店のリピーターになっていただけることを気長に信じて、見えない敵と戦っていけたらと思っているところです。

 

最後にこの期間中に足をお運びいただいた方には心より感謝しております。

ありがとうございました。

まだまだ努力が足りていませんが、地域の方にとって優しい店になれるように着物コンセルジュ的な気構えでお客様と接して行けたらと思っています。

そして、着物の面白さを伝えることができたならば、使った時間も報われるのではないかと考えています。

現実は考えている以上に甘いものではありませんが、この仕事に関わった以上は、歩む道を信じて夢を追いかけてみるのも自分の人生かと思います。

それでは今日はこれにて・・・

お休みなさい。

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