♥ まず先に、ブログにアップした帯をご覧になられてご注文をいただいた東北のお客様がいらっしゃいます。
先月その帯を仕上げて納めさせていただいたのですが、その方から新たな着物相談をいただいていましてね~
そのお客様はお茶を習っていらっしゃって、色無地や小紋、附下などに合わせる濃い目の長襦袢を一つ作りたいので、適当な品があれば紹介して欲しいとの相談です。
お電話で承ったものの、おしゃれ着に合わせる長襦袢には個性的な色のものがありますが、お茶の世界で使用されるとなると長襦袢の濃度の選択が難しいところがあります。
そこで、この場を借りて長襦袢の画像を目に触れていただければと思い紹介してみることにしました。
それがこちらの2種類の長襦袢です。
左は絞りが入ったもので、右が宝尽くしの文様が入った長襦袢です。
お茶の世界を考えると、ある程度品格が必要で、これくらいの色が限界ではないかと思うところがあります。
これが街着にあわせる長襦袢だったら、上品さを考えずに遊びを優先する長襦袢を向かわすことができるのですが・・・
お客様の判断を仰ぎたくて、ここに画像をアップしてみました。
ここから話題が変わります。
こちらの商品は人形作家「味岡映水(あじおか・えいすい)」さんが作られた市松人形の「男の子」です。
ノスタルジックな味がして、とっても素敵でしょ・・・
そんなことを感じるのは一部の人間だけなのかもしれませんが、言葉にいい尽くせない幼子の表情に心が惹かれています。
着せ付けをした着物も時代を感じさせるものがあり、味岡映水さんのこだわりが伝わってまいります。
映水さんは、人形作りの第一人者ともいわれる方で、昔からの技法で頭(かしら)を作られている方だそうです。
特に目の描き方に特徴があり、まぶたが腫れぼったいところも印象に残ります。
そしてこの男の子のこだわりは、この映像からは確認することができませんが、髪の毛を産毛のように細く描いていて渦巻きまで入っていることです。
手を抜かない職人の技に驚かされます。
この子を見ていると遥か昔の時代にどこの家にもいた幼子の姿を想像してしまいますが、それにしても魅力的な市松人形です。
座った大きさの丈は13㎝近くあるでしょうか?
お値段は86.400円致しますが、着物生地も含め同じものがないだけにその価値は高いのではないかと思います。
来月9日より8日間、当店特設会場にて来春用の木目込み雛人形展を開きますが、その時にわずかですが味岡映水さんの市松人形も紹介したいと考えているところです。
一か月近く先の話ですが、記憶に留め遊びに来ていただければこの人形も喜ぶことでしょう。
さて、明日は子どもたちが通っていた幼稚園の創立30周年記念式典があり、当時PTA会長をさせていただいたこともあり、園から出席して欲しいとのことで、店の留守番を娘に頼んで行ってまいります。
着物にしようかスーツにしようか迷っているところですが、懐かしい仲間も来るみたいで楽しみにしているところです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。