商品仕入れは「心と目を武器に変えて戦う戦場」なのかも・・・

 昨日の夜のことです。

閉店時の午後7時には雪は降っていなかったのに、投稿を終えて自宅に帰ろうと思い裏口のドアを開けてみると、ビックリ!

外は猛吹雪で積雪が15㎝近く積もっていましてね~

その日はコートも持たず革靴だったもので慌てました。

車で自宅に帰るにしても、吹雪で道幅や前方がほとんど見えず久しぶりに怖い思いをしましたが、その延長戦に今日の京都出張だったもので電車が走るのか心配でね~

早朝の始動を早めにたこともあり、どうにか事なきを終えて京都へ向かうことができました。

少し電車は遅れましたが、京都も雪がちらつく一日で北陸との風情の違いを味わったしだいです。

DSCN8816kilyoutoeki.JPGそんな冬型の気象状況が影響したのか、京都に入る同業者が極端に少ないことを感じつつ仕入れ先を回っていました。

たまたま今日は寒い冬に戻りましたが、3月と共の春が来たと断言できる時期です。

「他の店は春の準備を済ませたのでしょうか?」

つい、そのようなことを考えてしまいますが、私は入卒を前にしてかんざしや帯〆帯揚げを中心に和装小物フェアーをしたいと考えていましてね~

そのことを頭に置いて仕入れ先を回ってまいりました。

とはいっても、一部の仕入れ先では秋物の着物や帯が発表されていて、見ると血が騒ぐのが私です。

先行きが不透明な状況にあるにもかかわらず注文を入れていました。

商品は物が売れて利益を生むものです。

その単純な仕組みが解っていても、簡単の買い物をしていただけるものではありません。

売れると思って用意したものが地域に合わなかったり、お客様の層に合わない商品を仕入れて後悔することは日常茶飯事で、ハズレが多いほど経営を苦しめるのが在庫というものです。

しかし、その危険性を避けていては、いつまでたっても店のストライクゾーンとも言える商品の目利きが育たないばかりか、惚れ込んだ品を販売する力も身に付かないのではないでしょうか?

ましてや、仕入れ先は在庫を避けたい状況下にあって、お客様からご注文が入っても生きた商品を準備するのが難しくなってきています。

それらのことを考えると、仕入れってスリルがあって店の明暗を分ける真剣勝負の世界かと思っております。

武器の代わりに「心と目」を持って戦う世界で、勝ったものが未来を築く力を身につけることができるんではないでしょうか?

それは金額の大小でもなければ量でもありません。

身の丈に合った勝負が理に敵うもので、ここに仕事の真髄ともいえる種が溢れていると考えています。

だから勝負したくなるのです。

ある意味でこりない人間だと思っていますが、そんな自分が好きなんですね・・・

それではこれにて・・・

お休みなさい。

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