全国各地で入学式が執り行われるころとなり、出席されるご父兄の中で着物を着装される方も多いのではないでしょうか?
着なれない方にとっては美容院や着付けの段取りなどで何かと繁雑なことでしょうが、式典を敬う気持ちが着物に反映されて、日本人の奥床しさを感じづにはいられません。
そこで今日は、30歳前後の若いお母さんの「入学式においてのおしとやかな装い」として、附下(つけさげ)をコーディネートしてみたのでご覧ください。
着物は模様が多く入っていないピンクの附下を選択してみました。
合わせた帯は佐賀錦の袋帯です。
装いに春を思わせる明るさと品の良さを感じていただけるのではないでしょうか?
附下の模様は刺繍で描き出されていて色彩を控えめに抑えています。
それが返って品の良さを生み出しているのではないでしょうか?
そして柔らかな表情をした袋帯が素敵でしょ・・・
こちらの帯に帯〆と帯揚げを合わせて見ました。
彩に変化をつける意味で帯揚げに新緑の緑で色を添え、この時期、街並みに花を咲かせる桜の刺繍が入ったものをセレクトして、帯〆は素敵な帯を柄を生かすためにも、主張を押されたオフホワイトにピンクのボカシが入ったもので色を整えてみました。
次にお顔にもっとも近い衿元を綺麗に演出してくてはなりません。
白無地の半衿でも品よくまとめられるでしょうが、白地に刺繍の半衿を入れると格が上がった装になることでしょう。
そしてピンクの着物を柔らかく補色する意味で浅いクリーム系の伊達衿(重ね衿)を添えてみました。
全体の色合いのバランスを壊すことなく、格式も図れ品のいいお母さんを映しだすことができたのではないかと思います。
このような装いから知性というものが感じ取れて、入学式というおごそかな場に敬意を祓う気持ちが見て取れるのではないでしょうか?
気ぜわしい生活の中において、少し背伸びをして品を高めることも女性のたしなみかと思います。
言葉の表現が的確でなかったかもしれませんが、少しでも参考になれば幸せに思います。
ところで今日は昨日に比べて10度近く気温が下がり肌寒さを感じる一日でした。
雨が降り続き花見気分に水を差された感がありますが、明日にはお天気も回復するようです。
明日といえば、義理の妹がアメリカから2週間の予定で一時帰国します。
お世話係が娘たちになりそうな気配で負担も大きくなるものの、久しぶりの日本生活を満喫してもらえたらと思っていますが、孫がいるだけにどうなることでしょう・・・
気ぜわしくなるでしょうね~
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。