蒸し暑さを感じる静かな月曜日で男性が多く店に立ち寄ってくれた一日でした。
その中に一人に、私と同じ年の着物専門店さんのご主人が遊びに来てくださいましてね~
金沢市で夫婦で店を切り盛りされている親しい戦友で、お会いすると必ずと仕事の情報交換をする間柄です。
お互いに小規模経営だけに話が合うのですが、彼は着物需要の停滞に危機感を持っている様子で、何をどうしたらいいのか解らないことを話していました。
地域の中で着物需要が伸びないのは何処も同じで、これまでのやり方では通用しない現実があります。
そこで私は、取り扱い商品やサービスをスリム化して、何かに特化した店作りに知恵を絞り、4・5年くらいのビジョンで覚悟を決めて実行してみてはどうだろうか。
その取り組みに風や波を起こしてくれるのは、一人のお客様の口コミや情報の発信力で、本気で取り組んでいる姿勢を知っていただくことが何よりの重要だと思う。
努力と辛抱が必要だけで、ミニコミ誌を発行するとか、ネットをかじってみるのも新しい取り組みといえるかもしれないと、話をせていただいた次第です。
この考え方が理に敵っているとは言えませんが、小規模経営が大規模経営に勝てる時代だと思っているだけに、地に付いたビジョンを持って踏み出して欲しいと思っています。
そんな自分も毎日が不安で、どこか見直しができないかと問題意識を持っていて、最後は傷をなめ合う話になっていましたが、経営は商品力や企画力だけではありません。
根幹にある経営哲学で、それを育てるパワーだと思っています。
何をするにしても覚悟とリスクが付いて廻りますが、巌も砕く熱い情熱があれば、いずれ道は開くのではないでしょうか?
私はそのように信じております。
さて暑くなり始めて浴衣への注目度が増してまいりました。
そこで今日は藍一色の古典柄の浴衣地をコーディネートしてみたのでご覧ください。
それが三勝さんというメーカーの浴衣地を用いて首里道屯織(しゅりどうとんおり)の帯で組み合わせたコーディネートです。
哀愁が漂うものがあるかと思いますが、これが伝統的な日本の浴衣といえるのではないでしょうか?
ひとやかで映画のワンシーンに使われそうな飾りっ気のない浴衣で、とても気に入っております。
この浴衣地に華やかさを持たせたくて、黄色が入った道屯織の帯を合わせたのですが、帯地のベースが水色でもあるので、違和感なく合わせることができるのではないでしょうか?
それに着物も帯も綿素材ということで、相性もピッタリかと思っております。
お値段は浴衣地が税込¥38,880で帯が¥39,960となります。
大人価格かと思いますが、流行に取らわせずいつまでも愛用できるかと考えれば、手にする価値があると思うのですが・・・
明日は石川県和装振興会の総会が開かれるもので、夕方5時半で閉店とさせていただきます。
総会で新しい事業を起こせないかを提案したいと思っているのですが、どこも店も厳しい状況に置かれているだけに議案に載るまで行くでしょうか?
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






