外は夏日となり、車内はもしかしたら猛暑日と言いたい一日ではなかったでしょうか?
店内もしばらくエアコンを入れましたが、このような日に一枚あると便利な商品がありましてね~
4・5年前に採り上げた「長襦袢スリップ」という夏向きの和装下着です。
それは滋賀県の琵琶湖に面した高島市で作られたもので、昔は男物のステテコとして誰もが愛用していた高島クレープの生地を使った商品なんですよ・・・
当店のオンラインショップの中で最も多くご注文が入る商品です。
これからその商品の魅力を綴ってみたいと思います。
この「高島クレープ長襦袢スリップ」は夏用の肌着と長襦袢が合体したもので、ご自宅でお洗濯ができることから、これから夏に向かって気軽にお使いいただけるのではないでしょうか?
世の中に洗えるポリエステル地の長襦袢は数多くありますが、素肌に触れる胴体部分が綿で、しかも和装の肌着を付けずに長襦袢スリップ一枚で着物が着れるのが最大に特徴かといえます。
高島クレープの特徴を綴らせていただきます。
よこ糸に強い撚り(より)をかけた糸(強撚糸)を使い、撚りが戻ろうとする力で布面にしぼを出した織物です。
細かい凹凸の縮みじわが特徴で、通気性が高く、吸汗性(汗をよく吸う)・速乾性(吸った汗が素早く乾く)があり、肌触りがよい夏向きの素材といえます。
そのクレープ生地に夏用の半衿が取り付けてあり、洗えることを考えてポリエステル素材を使っています。
なので洗濯機で洗っても半衿が縮むことがありません。
お袖の部分も洗っても問題にない絽のポリエステル素材を使っています。
この半衿と着物袖を備えていることから長襦袢の役割を果たすんですね~
また身に付けた時に衿が動かないように「えもん抜き」も取り付けてあり、紐を通す個所が縦3段になっていて、お好みで紐を通す個所を選べます。
これが高島クレープの長襦袢スリップというものです。
ここまでの説明で機能性に優れていることがご理解できたかと思いますが、全国各地からご注文をいただけるのは税込4,320円という割安感のお値段も魅力的に思えるところがあるからでしょう。
寸法については後ほど説明を加えたいと思っていますが、もう一つ似たタイプで「半襦袢スリップ」というものがあります。
こちらがその商品ですが、袖もクレープになった筒袖のもので着物袖になっていないものです。
半衿は同じように取り付けていますが、「えもん抜き」は取り付けてありません。
これも長襦袢としてお使いいただけるもので、浴衣を着物として着る時に使ってみたはどうかと考えています。
お値段は税込3,240円するものです。
次に仕立て上がった寸法の説明をさせていただきますが、紫の帯が付いた上段が長襦袢スリップの寸法で、水色の帯が方が半襦袢スリップになります。
◆長襦袢スリップ『M寸』 高島クレープ長襦袢スリップ
【身丈】130㎝(3尺4寸4分)→適当身長は159㎝くらいかと思います。
【裄】64㎝(1尺7寸)
【裾回り】135㎝
【くりこし】3㎝(8分)
【袖丈】49㎝(1尺3寸)
◆長襦袢スリップ『L寸』 高島クレープ長襦袢スリップ
【身丈】133㎝(3尺5寸2分)→適当身長は162㎝くらいかと思います。
【裄】66㎝(1尺7寸5分)
【裾回り】145㎝
【くりこし】3㎝(8分)
【袖丈】49㎝(1尺3寸)
◆半襦袢スリップ『M寸』 高島クレープ半襦袢スリップ
【身丈】120㎝(3尺1寸7分)→適当身長は150㎝くらいかと思います。
◆半襦袢スリップ『L寸』 高島クレープ半襦袢スリップ
【身丈】125㎝(3尺3寸)→適当身長は155㎝くらいかと思います。
ここで問題にしたいのは、身丈の長さが着物愛好家の立場になって作られていないことで、身長は150㎝くらいの小柄な方が一枚用意したいと思うと「半襦袢スリップ」では対応ができても「長襦袢スリップ」では対応するものがないということです。
毎年担当者に耳にタコができるくらいに身丈の長さを3~4種類に分けるように話をしているのですが、聞き入れてくれません。
とても良い商品なのにこの点が残念でなりません。
毎年注文が入るとご身長の件で苦慮しますが、用意した生地を全て加工をしてしまったということでご理解ください。
オンラインショップでもお求めいただけますので、是非一枚手にしていただけるとお役に立つのではないかと思います。
「高島クレープ長襦袢スリップ」・・・税込¥4,320
「高島クレープ半襦袢スリップ」・・・税込¥3,240
参考にしてみてください。
数日前から高島クレープを紹介したいと思っていたのですが、今日のような暑い日になって、ようやく重い腰を上がることができました。
ホットしています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。