初日の神無月の会はお客様が少なくて厳しいものがありました。
新しい商品を見ていただくことの難しさと提案力の乏しさを認めなければなりません。
考えさせられるところがいろいろありますが、メジャーな商品だけでなく市場に少ない商品を地域の方々に伝えていくことも私の仕事かと考えております。
その意味でもきもの専門店として生きて行きたいと願うのであれば通らなくてはならない道なのかも。
そんなことを言い聞かせている次第です。
それにしても、着物愛好家に近づくことって甘いものではありません。
日頃の仕事への取り組み方や目利きやセンス、更には接客のあり方、そして何よりも着物の魅力の伝え方など、いろんな区角から磨かなけてばならない点が多くある気がします。
閉店間際にお越しになられていたお客様が、「日々の生活に追われていると着物に憧れがあっても、なかなか買えないものだ!」
お茶を習い始めて男性に言葉でしたが、これが多数派の着物に対する正直な気持ちなのでしょう。
その壁をどのようにして打ち砕いていくのかが問われていて、志を持ってこの世界に入っただけに、もっともっと努力しないといけません。
何をどうしたらいいのか?
私は諦めないことだと思っています。
とにかく始まったばかりなので、明日に期待を寄せたいものです。
さて、この映像は加賀友禅の訪問着になります。
模様の描き方というか、図案の取り方が他の作家さんと違っていて魅力を感じています。
色合いからして若向きになりますが、帯の合わせ方で趣が随分変わるように思いませんか?
お正月や新年会などにお召しになられると映えるでしょうね~
賛否はあるでしょうは、私なりに納得しています。
あるテレビ番組で「商品を売るのではなく価値を売りたい」と話されていた製造業の社長さんがいました。
意味深い言葉に心に届くものがあり、私もそんな店になれたらと思っています。
簡単ではありませんが、志を高く持って、これからもこの仕事と向き合ってみるつもりでいるので、どうか遠くから見守っていてください。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。