この10月を振り返ってみると、仕事の段取りに追われる忙しい月でした。
その結果は、私の独りよがりで終わってしまったように思っています。
お客様の心を惹きつける魅力に欠けていた10月だったのかもしれませんが、ふと、日めくりの言葉のカレンダーに目を向けると、
「愛されてこそ商売人」の言葉に目が留まりました。
毎月見ているはずなのに、どうしてこの言葉が心に響いたのでしょう。
解説を読んでみると、
商売する者に大切なのは、お客様に愛され、かわいがられること。
「あの人がやっているのだから買ってあげよう」と思ってもらえるようにまでなりたい。
そのためには、お客様に誠意をつくす奉仕の精神が何よりも大切である。
奉仕の精神か・・・
人によって捉え方は変わるのだろうが、愛される商売人であることを考えると、まだまだ未熟者であることに気づかされます。
商品のことばかり捉われていて、商売人としての気質を忘れていたのかも・・・
大いに反省すべき点だと思わずにはいられませんでしたが、その部分を補ってくれていたのが私の妻でした。
気遣いのできる明るい女性で、誰からも愛されるものを持っていて、ある意味で甘んじていたところがありました。
二人で補い合って店作りができればいいのだと考えていたところもあり、妻を失ってからというものは、少しでも妻を見習いたいと必死で、二役を演じていたつもりでしたが、どこか無理があったのでしょう。
どれだけ経験を積んでも「愛される商売人」って、身に付くものではないことを教えられている気がします。
1+1=3にも4にもなるものですが、1+0=1なのかと思うと虚しくなりますが、この言葉に奮起して、せめて「2」になるように努めなければいけません。
経営は生きるものに与えられた細胞と同じで、お客様という細胞で作り出された生き物です。
判断を誤れば生きた細胞は足を止めますが、奉仕の精神は別物なのかも・・・
今日は妻の命日で、妻の元へ行ってみると、綺麗な花が手向けられていました。
子どもたちも来ていてようですが、他にも妻をよく知るものが寄ってくれたみたいです。
店のスタッフからもお花を頂戴して、嬉しく思っていることでしょう。
そんな彼女を見ていると、どれだけ月日が流れても華を持つ女性でいてくれることを誇らしげに思えます。
住む世界が違ってしまいましたが、いつまでも共に歩いて行きたいと思っているので私たちに力を貸してくださいね!
たまたま長女と一緒になり二人で合掌。
さて、明日は京都出張の日です。
11月も店作りにいろいろ考えるところがあって、仕入れ先の担当者とコミュニケーションを図って11月を踏み出したいと思っています。
早起きをしないといけないので、これで切り上げることにしました。
それでは、何かとバタバタした10月を閉じることとします。
では、お休みなさい。