昨日は気温が30度まで上がり蒸し暑さを感じていましたが、一転して今日は最高気温が15度という予報が出ていて、この気温差に肌寒さを感じております。
現在店は初夏に向けての品揃えを充実させ和装市場のフィールドに立ちたいと考えているところですが、時期が早いのか、お客様の動き出しが遅いことを気にかけています。
昨日も京都の仕入れ先が来ていましたが、その担当者いわく、地方の呉服店さんが本来の呉服店の役割を失っている先が多いことを話していました。
その話を聞くと、和装にこだわりを持つ店としてはチャンスだと思えますが、現実はそんなに甘くなく、消費者の着物選びがネットであったり、リサイクルショップであったり、レンタルであったりして、地域密着型のこれまで通りの呉服店さんの店作りではお客様を呼び込めなくなっていることに気づかされます。
呉服店さんの顧客高齢化と共にその実態が色濃くなっていて、これから着物と関わりを持ちたいと考えていらっしゃる若い年代層にとっては、地域の呉服店さんは相談しにくい存在になっているのかもしれません。
10数年近く前から、このような時代が訪れるのではないかと、おぼろげにも感じるところがあって、店作りのあり方を何でも取り扱い店から商品を絞り込んだ品揃えの店へと変え、インターネットで全国に情報発信をして、販路拡大への道を選択して今に至っています。
それは専門性を高め、店の存在と個性を理解していただくためのもので、ほんのわずかでも店の体質を変えることができたればと思ってのことです。
しかし業界は目まぐるしく変化していて、ネット社会も私のようなおじさんには優しいものではありません。
それでも、今年も目の前に和装業界のすそ野を広げると考えられる浴衣需要期が迫っています。
私たちはこのタイミングをビジネスチャンスと捉えなくてはなりませんが、この市場も量販店やネットで安さを売りとしているショップにお客様を奪われていて、店頭に浴衣を積極的に揃えていない呉服店さんが増えていることのことです。
これでは益々着物初心者との距離が離れていくだけで、呉服店さんの役割を果たすものではないように思えてなりません。
そのような背景に押されて、呉服店さんの影が薄くなっていることが淋しくてたまりません。
そこで私は、しばらくに期間、浴衣専門店としての役割を果たしたいと考え、量販店との違いを明確にし、専門店の目線からオシャレな装いとコーディネートにこだわりを持ってお客様と接したいと覚悟を決めています。
そのためにのネットの情報発信が必要とされていて、何を信じて何を変えられるのかと、見えない敵と戦う日々が続いています。
これから先の店のあり方が問われているだけにここが勝負時。
へこたれないで頑張らないといけませんね。
店にはこの夏開催する「ゆかたパーティー」POPが張り出されました。
次女にもこのパーティーを盛り上げてもらいたいと思っていて、ゆかたを新調しました。
ここにある白地とブルーの紫陽花柄を図案化した柄を娘は選んだようで、娘の合った寸法で仕立てたいと思っています。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。