今日も2件の半衿取り付けの相談をいただきましたが、その際にお持ち込まれる着物の状態を見てみると、シミや汚れ、そしてたたみシワが付いたものが多くあることに気づかされます。
その事をお話して、日数に余裕のあるものであればお直しをさせていただいていますが、とにかく多すぎます。
特に衿の汚れとシワが目につきますが、着終わった後のお手入れができていないから、このようなことが起きるのでしょう。
着物を着ようとしていらっしゃる方は、余裕を持って着物の点検を済ませておいてください。
また、着終わってもホッとしないで、着物のお手入れを済ませてから片づけてくださいね。
それを終えておかないと、次に着ようと思ったときに大変なことになっていることもあり得るので注意してください。
とにかく緊急のお直しが多く持ちこまれます。
手落ちがないように気をつけてはいますが、隠れたところに問題を持っているものが少なくなく、そのことにエネルギーを使い果たすこの頃です。
さて今日は、一枚のきものが帯の合わせ方で表情が変わることを画像で紹介してみます。
無地風の小紋でコーディネートしてみたのでご覧ください。
それがこちらの映像で、横段のボカシになった無地風小紋を葵(あおい)柄の染帯でコーディネートしたものです。
都会的な感覚を残すものがあり、素敵でしょ・・・
このような無地風小紋は柄が主張していないので、帯合わせが比較的簡単かと考えていますが、それだけにセンスが問われるものがあります。
春が来たので、軽い色合いの帯で組み合わせてみました。
前はこんな感じでまとめてみました。
帯の葵柄を主役扱いにして、帯〆帯揚げの色を淡白な色で組み合わせたものです。
かんざしは帯の色に近いブラウンで・・・
大人の味わいがあって、とてもおしゃれかと思っているところです。
次に、この無地風小紋を個性的な色合いの袋帯でコーディネートしてみました。
それがこのコーディネートです。
先ほどの組み合わせとは一転して、切れ味のいいおしゃれ感があると思いませんか?
帯一つで装いの表情が変わることがお解りいただけるかと思います。
腹は帯〆の色の力を借りて、品のいい若さとおしゃれ感を引き出してみました。
これも好みの問題ですが、目を引くコーディネートではないでしょうか?
すまし顔で、桜並木を歩くとカッコいいでしょうね~
この帯は相良(さがら)刺繍で柄を浮かび上がらせた袋帯になります。
米粒のような点が相良刺繍の特徴で、刺繍技の一つといえるものです。
来る4月21日からの「刺しゅう展」のこともありまして、ここに登場させてみたのですが、刺しゅう展では刺しゅう作家である森さんの作品以外に、さまざまな刺しゅうから作り出した着物や帯を紹介できればと構想を練っているところです。
ここのところ刺しゅう展の話題から遠ざかっていたもので会の案内も加えてみました。
ところで、毎日が気ぜわしくて、疲れがピークに達しているみたいです。
今も体がだるくて集中力を失っていて、自宅に戻りたくて仕方ありません。
そんな訳で、今日はこれにて・・・
お休みなさい。