着物コーディネートをしていて思わず口ずさむ言葉が、「とてもいい・・・! なんてステキなんだろう~」の、このフレーズです。
まさに自己満足の世界に陶酔しきっているときで、商品ディスプレーをしているときも、このフレーズが出てしまうことがあります。
今日も着物コーディネートをしていて、満ち足りた気持ちにさせられまして何度呟いたことでしょう。
その娘たちをこれから紹介してみたいと思います。
着物コーディネートしてみたのは初夏の装いで、綿麻の近江ちぢみ着物に乗り物をクレヨンで書いたような絵を刺繍で表現したユニークな帯との組み合わせです。
とってもオシャレでしょ・・・
着物と帯が求め合うようにして吸い付くものがあり、色合いのトーンも申し分ない相性かと思っております。
そして夏用の半衿にはスワロフスキーに雪の結晶柄を刺繍したものを持って来て、涼しさを表現してみました。
半衿が主張するものでなく、さりげないおしゃれ感に大人の魅力を感じさせれるものがあり、着物の装いに味を添えるものになっています。
また、着物に黄色の格子柄の線が入っていて、ここにもセンスの良さが光っているのではないでしょうか。
腹はこのような感じで、帯〆帯揚げを入れると「うっとり」させられるものがありました。
合わせる色合いが決まると、「これでいい!これでいい・・・。いいな~」
おしゃれ感の中に品の良さも生み出されていて、綺麗にまとめることが出来たかと思っています。
女性は持つ美しさを演出することができ、一人で酔いしれました。
この装いで外出されてときのことを考えると、誰もが目が釘付けにさせられるのではないでしょうか?
単に目立つという装いとは違って、着物の楽しみ方を熟知した面白さと大人の味を感じさせられるものがあります。
これだから、この仕事を続けられているのかも・・・
こちらが今回のコーディネートに使った夏用の帯〆と帯揚げです。
どちらのメッシュのように編み込まれたもので、帯〆の房は撚り房といって、房が広がらないように組まれたもので合わせました。
そして草履ですが、遊び心を出してみたくて、撫松庵から出されている草履下駄に絽縮緬の鼻緒で仕上げたものでコーディネートしてみました。
他に、この夏草履で合わせて、ステキなコーディネートが完成するのではないかと思っています。
今回のコーディネートにバッグを付け加えることを忘れてしまいましたが、おしゃれの決め手はなんといっても乗り物を帯の模様として生かし、それを刺繍で描いた珍しい帯ではないでしょうか?
市場にほとんど出回っていないことや、遊び心は他に類のないものではないかと考えています。
好みもあるでしょうが、新しい風を着物の中に生かせていただけたら、見えて来る世界も変わってくるのではないでしょうか。
さて話題は変わり、6月に東京銀座で着物の展示会が開かれます。
弊店と繋がりが深い「ひしの美」会が主催するもので、その展示会のご案内をさせていただきます。
時は6月17日(土)・18日(日)の二日間で、
会場は銀座貿易ビル(メルサ銀座)5階イベントスペース
(東京都中央区銀座2丁目7-18)
会の名称は「きものギヤラリー GINZA」となっていますが、今回は夏物のきものと帯も加わり、オールシーズンの品揃えとなるとのことです。
都内やその近郊の方で私の店まで足を運べない方に、この会をご利用することができないかと思うところがありまして、ここにご案内をさせていただくものです。
また、何かお探しの品があるようでしたら、この会にご準備させていただくことも可能かと思っております。
私としては新しい出逢いの場になるものであればと考えていて、興味をお持ちでしたら店まで一報ください。
また時を同じくして石川県の加賀友禅を取り扱うメーカーさんが、東京は赤坂の「浅田」というお食事処で加賀友禅の創作展が企画されていて、どちらの会場も一般の消費者さんを対象とした展示会です。
日が重なり、どちらを選択したものかと迷うものがありましたが、おしゃれ着を多く取り扱っている「ひしの美会」で事を進めてみることにしました。
どうか店からの情報の一つと参考にされてみて下さい。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。