京都は秋冬物が発表されていて、和雑貨を取り扱う仕入れ先に立ち寄ったときのことです。
商品説目をしてくれた人は私とよく似た年代の男性の営業マンで、お月見の飾り物を見ていると、その横に並ぶハロウィンの置物に目をやり、
「時代が随分変わったことを感じさせられています。」
「昔は秋の飾り物といったらお月見商品で、注文も沢山入ったのに、今ではその座をハロウィンの飾り物に奪われてしまって、価値観の変化について行かなくなりました。」
古き良き時代をよく知っている彼は、ハロウィンの小物だけだなく、目まぐるしく変わり行く自社の提案商品に戸惑うものが潜在意識の中にあったのでしょう・・・
それは着物業界でも言えることで、ネットショッピングやレンタル着物にリサイクル着物などに消費者ニーズが移行していて、業界を牛耳るおじさんたちは、若い年代層の価値観について行かなくなっているのでしょう。
小さな世界で相撲を執っているいるのは私も同じで、何処かで殻を破らないといけないのでしょう・・・
特に消費者との接点のあり方が問われているのではないでしょうか?
いつどこででも情報を得られる時代になり、買い物の選択肢が広がる中で同じことをしていては時代の流れに呑み込まれてしまいます。
その糸口を探し出そうともがいている様子がうかがえる京都でしたが、今こそ、家業店だからできる個性作りに投資をしないといけない時代が来たようです。
何をどうしたらいいのかを問いかけられた一日だったかもしれません。
それではこれにて・・・
お休みなさい。