二日間の京都出張を終えて戻ってまいりました。
【令和8年の干支となる午のお正月飾りが発表となる】

中味の濃い出張で足が棒になるくらいに仕入先を廻りましたが、その多くが秋冬物を発表していまして、和雑貨を取り上げている先では来年の干支となる午のお正月飾りが並んでいたり、着物関係の先ではクリスマスや午年の帯が発表されていて、商品をセレクトするというピントの合わせ方に苦慮するところがありました。
それは夏商戦を立ち上げたばかりで、そこに焦点を合わせているからです。
夏商戦がハッピーエンドに終れば、その先の秋冬物に対して余裕を持って向き合えるのですが、日本経済が米騒動やトランプ大統領が日本に求める関税のことで揺らぐことも考えられるだけに、何処まで踏み込めるかが難しいんですね~
その一方で、行く先々で、安定供給されていた生地が織れなくなったとか、専門職の職先が廃業したとか、作れる職人さんが高齢で注文ができなくなったとかで、商品の先細りが現実のものとなっているだけに、今注文を入れておかないと、鮮度の高い店作りができなくなるかもしれない。
そこに心の格闘があって、仕入れ係として苦しい胸の内がありました。
なのに、そこかわ湧き上がる「力」がありましてね~
適切な言葉でないかもしれないが、着物業界がくたびれている中でもきもの愛好家は全国に間違いなく存在していて、半歩でも踏み出すことができたなら、この店の存在を分かっていただけるかもしれない。
【「チャンス!」と捉えることができないだろか?】
根拠のない夢物語を描く自分がいて、私の歩幅で「半歩」踏み出してないりました。
後で後悔がなければいいのですが・・・
そして二日目の今日は秋の「神無月展」に向けての準備もありまして、これまで取り上げたことのない商品を拝見できないかと物作りされている工房へお邪魔することに・・・
予定では二軒お邪魔する予定でしたが、昨日の午後に急遽時間が取れない出来事が起きて延期させて欲しいとの電話が入り、予定していた工房見学は一軒だけとなりました。
その工房は親子で友禅染めをされている先で、77才となるお父さんは重要無形文化財保持者・羽田登喜夫氏に師事された方で、その息子さんも友禅を基本に新しい作風を創り出されている友禅師です。
仕入先が集まっている室町から嵐山方面に車では走らせること20分余りの住宅地に工房を構える「濱本工房」という先です。
詳しい情報を持たずに仕入先の担当者とお邪魔することに・・・
【濱本工房を訪ねて】

そのお二人の画像がこちらになります。
お父さんはとても偉大な方で、なんでも鑑定団で出てくるような「ふすま絵」も描かれる方で、三年間かけて描き上げたお寺さんのふすま絵の図案を拝見することができましたが、描かれる着物も見事でお話しを聞いているだけで、私の店の器とは違う感じを持ちました。
なのに気取らずいろんな話を聞かせて下さいまして、景気のいいときは工房に勤める方が何人もいたそうです。
制作中の作品も拝見させていただきましたが、仕事がとても綺麗で作品にクオリティを高めることに努力をされている姿から、人間国宝といわれる先で修行されていた友禅師であることが分かります。
私が気に掛けているのは息子さんで、親子の合作もあったりして、新しい感性を持って物作りをされていました。
作品を紹介できないのが残念ですが、息子さんは物作りに対しての固定観念にとらわれない柔軟性があって、美大卒とあって絵心のある方でした。
お二人のお話しを聞かせていただいてから、工房を拝見させていただいたのですが、作品の画像は遠慮して欲しいとのことで、作品作りに必要な道具を撮らせていただくことに・・・。
一つ一つ説明をいただいたのですが、記憶があいまいなもので、間違えたら恥ずかしいと思うところがありまして、ここに画像のみをアップさせていただきます。






入れる入れるとなれば時間も足りず、また道具の単語や使い方も熟知している訳ではないもので、意味を持たない画像になっていることにお詫び申し上げます。
店としては46才になる息子さんとのコラボを考えていて、店として何ができるのかをもう少し考えてみたいと思っています。
私みないな者に貴重な時間を割いていただいて嬉しく思うところがありました。
濱本工房さんのことをもう少し書きたかったのですが、疲れていて頭が回らなくなってしまいました。
取りあえず今日はここまでの情報とさせてください。
おそらく誤字がいっぱいあると思いますが、今日はここでギブアップ。
そんな訳で京都出張のレポートを閉じることとします。
疲れました~
お休みなさい。