お正月休みが終わったかと思えば、今日から再び3連休。そんな会社が多いのではないでしょうか?
お休みがいっぱいあって羨ましく思わないではありませんが、平和な世の中であることを感じさせられてます。
さて今日は、入卒用の着物としても活用していただける江戸小紋の魅力に迫ってみたいと思います。
江戸小紋は遠めに色無地に見えても、近寄ると全体に細かな模様は入っている着物柄のことを言います。
その歴史は室町時代より始まり、江戸時代には武士の裃(かみしも)のほか、男女を問わず着物に染められてきたもので、変わることなく今に引き継がれています。
ここにアップさせていただいた画像も江戸小紋の文様のひとつ。
「麻の葉に向かい鶴」という柄で、細かな点で文様を浮かび上がらせたものです。
今日はこの紫地の江戸小紋柄で、TOPに合った帯の合わせ方を紹介させていただきましょう。
こちらのコーディネートは江戸小紋に袋帯を合わせて格を高めた装いになります。
お召しになられるシーンとしては、お母様の入卒の装いや七五三詣り、パーティーの席など、セミフォーマルの装いとして活用していただけるものです。
次にお茶会などの習い事に活かしたいときには、格の高い袋帯から、少し控えめな西陣織の帯が合うのではないかと考えて、古典柄で唐織で織られた宝尽くし文様の帯を合わせてみました。
お似合いでしょう。
これから始まる初釜などにも対応できるもので、正統派のコーディネートかと思っております。
ここまでは、江戸小紋を着て人前に出る装いで、おしゃれな着こなし方を封印しなくてはなりません。
趣味性を出したいと思うなら、ご自身の着物時間を楽しむときです。
観劇とか花見など、気に合う仲間と過ごしときは帯で雰囲気を変えてみて下さい。
例えばお友達との食事会などは、塩瀬の染帯でエレガンスな雰囲気を出してみとおしゃれ感が増すのではないでしょうか?
改まった装いから、街着の装いへと変わるものです。
個性を出すことって、着物の楽しみ方の極意みたいなものがあってワクワクさせられるものがあります。
もう少し踏み込んで、趣味性の高い装いに替えてみましょう。
カジュアル感たっぷりに装いになりましたが、合わせた帯は紬地に染めた全通柄の幾何学模様。
セミフォーマルの装いとは180度異なるものです。
これも江戸小紋だから成し得る技かと考えていますが、その場合は小物にもこだわりがあると、おしゃれ感のバランスが取れるでしょう。
合わせる小物もカジュアル系の品でコーディネートされると、遊びモードが色濃くなり難さが取れるのではないでしょうか?
この世界に入ると好みの問題がついて廻りますが、ここまでのコーディネートからも、江戸小紋は帯によって姿を変えるカメレオンのような着物ではないかと思っております。
その意味でも江戸小紋が一枚あれば、帯を変えていろんな用途に着ていただける着物です。
そのことをお伝えしてくて、記事にさせていただきました。
言葉が足りていないかもしれませんが、どうか参考にされてみて下さい。
店は日に日に来客が増え始めていて、少しばかりホットさせられています。
しかし、着物相談が少ないことが気にかかります。
新年が始まったばかりで、これからだと思いたいのですが、魔の2月が控えているだけに、この1月をなんとか乗り切らなくてはなりません。
初売りは残り2日。
運を味方に付けることができればと思っていますが、現実は甘くないことを教えられています。
明日は、成人式に出席される振袖の着付けを頼まれていて、早く店を開けなくてはなりません。
私は店を開けるだけのことですが、明日のこともあるので、今日はこれで閉店とさせていただきます。
それでは、お休みなさい。