着物のコーディネートでもっとも重要なポイントは色の合わせ方かと考えていますが、中でも帯〆の色の使い方で、着姿が上品にまとまることもあれば、おしゃれを壊すこともあります。
ある意味で、着物と帯のコーディネートよりも帯〆の色の合わせ方が難しいといえるかもしれません。
しかし着物を着慣れていないと、着物に合った帯〆の種類や色の取り合わせに気づかれない方も多いのではないでしょうか?
そこで、帯〆について少し語ってみたいと思います。
この画像にある帯〆は訪問着や附下などのフォーマル着に合わせる平組のもので、幅が16ミリある広めのタイプのものです。
フォーマル着は格調高い装いになるだけに袋帯を合わせるのが一般的で、その場合、帯〆に力のあるものを合わせます。
その力を帯〆の幅や金銀糸が織り込んである品を持ってくるとバランスが取れて品良くまとめることができるでしょう。
入学式に訪問着や附下を着て出席されたいと考えられている方には、帯〆に幅のあるものを合わせてみてください。
こちらにタイプは趣味性の高い帯〆といえるでしょう。
帯〆の幅は13ミリで、先ほどのフォーマル用に比べるとスリム感があり、おしゃれな色合いの着物に合わせていただく帯〆だと考えています。
上級者向きの帯〆と言えるかもしれませんね。
そして小紋や紬でおしゃれしたい方には、金銀糸が入らないものでカジュアル感を出されると収まりがよいのではないでしょうか?
帯〆の幅も10ミリと細く、力強さを抑えたところに趣味性を感じていただけるかと思います。
この3種類の帯〆を並べてみると、帯〆の幅が違う事が見て取れるかと思います。
フォーマル系の帯〆とカジュアル系とでは帯〆の幅が6ミリ違いますが、考え方としてフォーマル系には幅の広い帯〆を合わせ、幅が小さくなるにつれてカジュアルの要素が高くなることを頭に留めておいてください。
分かりやすく解説ができませんでしたが、帯〆にも気を使って春の装いをまとめていただけたらと思っております。
分からないことや迷いがあるときには、信頼できる専門店さんに駆け込んで相談されることをお勧めします。
中途半端な解説になってしまいましたが、参考にされてみてください。
ところで今晩はいつもの仲間とマージャンをすることになっていまして、いつもより早い投稿となりました。
久しぶりのことなので、貯めっているものを発散してきたと思っております。
それではこれにて・・・
お休みなさい。