桃の節句が過ぎたこともありまして、お雛様の商品から端午の節句へと品揃えの切り替えをする一日で、時が過ぎることの速さを感じさせられています。
今日は雨が降り続いて、日が暮れるにつれて気温も下がり始めていましてね~
冬に舞い戻るかのようで、そんな気象条件の中で端午の節句商品が店頭に並ぶなんて気の早い話だと思われることでしょう。
私の店は季節の移り変わりと共に店内の彩を変えて、和物商品で豊かな生活提案をさせていただいていますが、繁華街とは無縁の立地に店舗を置いているだけに、インターネットの活用が欠かせないものになっています。
それは新規のお客様を見つけ出すためのもので、娘の力も借りていますが、ここにも工夫がなくては通用しない時代になっていていることに気づかされます。
北陸の自然、店の立地、和物商品、これらのことが複雑に絡み合って、「豊かな和物での生活提案」をどのようにして伝えて行ったらいいのかを考えてしまいます。
そんな折にある言葉に出会いましてね~
それは、3月号の情報紙のネタを探しているときに偶然見つけた言葉です。
「限られた時間の中で出会えた人の数は、出会えない人の数よりずっと少ない。だから、出会った人をどれだけ大事にするかですね。」
誰が呟いたのか不明みたいですが、ここに真実があるように思えましてね~
出会いをいただいたお客様を大事にしているのだろうか?
遠くばかり見ていて、お客様に感謝する心を忘れてはいないだろうか?
あれだけ多くの人との出会いを持ちたいと持っていた私の心に響くものがありました。
何が正解でどれが間違いかを言えるものではありませんが、私には印象に残る言葉であったことだけは確かです。
もっと穏やかな気持ちで、お客様と向き合わなくてはなりませんね。
そのような気持ちを着物で表現してみました。
澄みきった青空を飛ぶ一羽の鳩に、幸せと夢を重ね合わせてしまいましたが、素敵なコーディネートだとは思われませんか?
着物は水色地に白のよろけ縞で描かれた小紋で、その上に鳩の輪郭を刺繍した中に青空と白い雲を染めたもので組み合わせてみました。
そして鳩のくちばしには刺繍で描かれた一枝のオリーブの木をくわえていて、その花言葉は「平和」だそうです。
まさに幸せのコーディネートって感じで、春の装いにピッタリではないでしょうか?
以前にも紹介したことのある鳩の帯ですが、この装いに憧れる心境だったもので再び取り上げてみました。
そして、3月号の「あ・うん」が出来上がりました。
ここ数か月制作が遅れがちで、2月号に至って出来上がりが遅くなってしまって、お客様に配り切れていませんが、このようなことがないようにと、3月号は気合を入れて頑張ってみました。
いつも季節に合ったネタ探しに苦労させられるものがあり、お客様に喜んでいただけるものになっているかが少し心配です。
とにかく仕上げることができてホットしているところです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。