ようやく春めいてまいりまして、お子様の入卒やご親戚や友人の結婚式にお着物を着てみようと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
店にもハレの日に、かんざしや帯〆帯揚げなどの和装小物を選びにお越しになる方が日に日に増えていますが、着られる前の着物の点検を忘れないようにしていただきたいと思います。
そこで今日は着る前の着物の点検と、着終わったときの着物のお手入れについて書いてみることに致します。
【着物を着る前に済ませておきたいこと】
◆着てみたいと思っている着物に合う長襦袢や帯が用意されているかを確認。
◆着物や帯を広げてみて、汚れやたたみシワがないかを確認。→汚れやたたみシワがあるようであれば、すぐにお直しをしなくてはなりません。
◆着物を作られたときよりもふくよかな体系になられた方は、袖を通してみて、着物の幅が十分であるかを確認。→お直しを必要な場合は縫い直しが必要で、日数が2~3か月近くかかることもあるのでご注意ください。
◆長襦袢に半衿が付いているかを確認。半衿が付いていても汚れているようであればお取替えが必要です。
◆着物の装いうに合った帯〆帯揚げ用意されているかを確認。重ね衿を使いたいと考えている方は、それも用意されているかを確認。
ふくよかな体系になったかたは、帯〆や帯の長さが足りているかも確認。
◆装いに合った草履やバックが用意されているかを確認。まれに、草履やバッグにひび割れが起きていることもあるのでご注意ください。また、着装時に持ち歩きたい物がバックに入るかを確認されておかれると安心です。
◆着付けに必要な和装小物が揃っているかを確認。足袋が足のサイズに合っているかも確認されてください。
以上のことを点検されておかれると、慌てることもなく着物が着れるのではないでしょうか?
しかし、着物コーディネートに不安を感じられることがあれば、早めに着物専門店さんに出向いて相談されると安心を買えることでしょう。
次に着終わったときのお手入れも忘れないようにしてください。
ご自身が汚さずに着たと思ってそのままかたずけ、数年後に着よう思ったときに、シミや黄変が出ていることも考えられます。
その場合、お直しにコストがかかり、時にはお直しができないこともありえるのでご注意ください。
着終わったときのお手入れ法は、ネットなどで調べれば、ご自身でできるものもありますが、着物を着慣れていない方は専門店に持ち込んでお願いされた方が安心かと思います。
今日も何組かの着物のお手入れをして欲しいと、着物や長襦袢などを持ち込まれた方がいらっしゃいました。
その場合当店では、お客様の目の前で着物を広げて、汚れがないか、汗をかいたかの確認を取らせていただきます。
そして着物や帯、長襦袢も含めてガード加工がされているものなのかも確認したら、お手入れ法を提案させていただいています。
目に見えるシミや汚れがある場合には、そのことをお伝えして、お見積りをした後にお客様の確認を経てからのお仕事になります。
数週間のお時間をいただくことになりますが、綺麗な状態に戻してお引き渡しをしていますので、そのままかたずけても安心です。
4月になればお子様の入学式で着物を着られるが多くなりますが、どうか、着終わった後のお手入れを忘れないようにしてください。
今日はそのことをお伝えしておきたくて、記事に採り上げてみました。
分からないことがあれば、いつでも相談をくださいね・・・
それではこれにて・・・
お休みなさい。