京都での二日間の展示会を終えて戻ってきたところです。
花見日和とは言いにくい雨で、今日に至っては冷たい風が吹く肌寒い日となりましたが、県外から数組のお客様にお越しいただくこととができました。
時間を割いて足をお運びいただけたことを心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
私の心遣いが足りていないところがあったかもしれませんが、素敵な着物や帯の数々を目に触れていただくことができたののではないかと思っております。
6日は茶歌舞伎という、お茶を楽しむ会が設けられ、着物をお召しになられたお客様でごった返していましたが、皆さん素敵な着物を着てお越しになられていて、その優雅さに、着物離れが何処にあるのかと思わされるものがありました。
そして今日も着物でお越しになられた新規のお客様がいらっしたいましたが、その人たちの着こなしもとてもステキでしたね~
どなたも自分の世界を持っていらっしゃって、着物愛好家が全国にたくさんいらっしゃることを感じさせられた次第です。
話題は替わりますが、この会にお越しになられたお客様から、紹介したい和食の店があるから一緒に食事をしないかとお誘いを受けていましてね~
その方は、過去に何度か私の店にお越しになられたことのあるお客様で、ご一緒させていただくことに。
そこは祇園のお茶さんがひしめく一角にある風情のある佇まいの店で、一見(いちげん)さんが入れない店だったんですね~
そうとは知らずに出向いた訳ですが、奥座敷で二人だけの時間をいただくこととなりました。
慣れないもので緊張しましたが、そこであるものを手渡されましてね~
お食事をする前にプレゼントがあると出されたのが、京都俵屋旅館の「和三盆・福俵」という和菓子で、もう一つは随分昔に私の店で求めをいただいた長羽織の残り生地から作られた「懐紙入れ」だったのです。
「見覚えがあるかしら~」といって渡されて、家の娘であることが一目で分かりましたが、その心遣いに感激させられるものがありましてね~
本来なら私が心を使わなくてはならない立場なのに、どうしてここまでしてくれるのだろう~
そんな思いが走りましたが、正直嬉しかったです。
その方はとても明るくてパワフルな性格の持ち主でいらっしゃって、しだいに私の緊張も解きほぐされて、いろんなお話を楽しくさせていただくことができました。
素敵なお店を紹介していただいて、次から、私もこのお店を利用できる便宜を図ってくださって、感謝したいと思っています。
いただいた懐紙入れ、大切に使わせていただきます。
きっと、この懐紙入れを見る度に昨日のひと時を思い出すことでしょう。
ありがとうございました。
そして今日、お友達を誘って来てくださったお客様がいらっしゃいまして、その方にも感謝申し上げます。
打ち解けたお話をさせていただくことができませんでしたが、気持の優しい方でいらっしゃって、新しい出会いが扉を開く機会になるものであればと思っております。
ありがとうございました。
こうして京都での出来事が閉じましたが、私のは印象に残る二日間だったかもしれません。
それではこれにて・・・
お休みなさい。