お昼前の気温が31度まで上がっていて、今年初めて車に冷房を入れて外回り。暑さが身に応える一日でした。
今晩の晩酌はビールという方が多いのではないかな~
少なくと日本の夏を感じさせられるものがあり、古典柄の風情あるゆかたで雰囲気を盛り上げてみたいと思います。
セレクトさせていただいたのは、竺仙さんの紺地一色の団扇柄のゆかたです。
そのゆかた地に博多織の紗織半巾帯と江戸下駄を合わせてみました。
私たちの年代は、ゆかたと言えば紺地一色のものが主流で、これが日本のゆかただと捉えていますが、近年はカラフルな色合いのゆかたに押されてしまってあまり作られていません。
それ故、新鮮さを覚えます。
ゆかたで目立ちたいとが、おしゃれしたいとか、ゆかたファションをお考えの方には無縁のコーディネートかもしれないが、涼し気で風情を感じさせられる”日本の美”といえるものを匂わせた着こなし方です。
素敵でしょう。
合わせた帯は博多織の紗織半巾帯で、模様が市松取りになっているところが憎いでしょ・・・
合わせた下駄は桐下駄で、その表情は女性の優しさを引き出すものです。
正統派のゆかたコーディネートかと考えていますが、習い事をしている方はお稽古着事にもしていただけるゆかたかと思います。
参考にされてみて下さい。
話題は替わりますが、着物を着るためには、着付けに必要な小物から始まり、着物や帯、肌着や長襦袢、帯〆帯揚げなど、さまざまな品が必要とされます。
ここが洋装と違う点で面倒なところがありますが、着物を着装される場合には、それぞれに役割を持っていて、何か一つでも欠けたら、安心して着物を着ることができないのが着物の世界です。
そのような中でも、着物を着る若い年代層が増えていることは、業界心として喜ばしいことだと思っています。
しかし、着物初心者の着姿を見ていると、着物を着ることがおしゃれだと考える意識が高く、コーディネートや心地よい着こなしまで目が届いていないことを感じさせられます。
着物を着ている方が日常に少ないだけに、研ぎ澄まされた感性を磨くことが難しくなっているのかもしれませんが、私たち業界人が描くおしゃれ感と、着物初心者が想い描く着物を着ることへの美学にズレがあって、きもの専門店さんを必要としない世代が増えていることに危機感を拭えません。
これから浴衣の需要期に入ってまいりますが、量販店との違いをどの部分でアピールができて、壊れてしまうおしゃれがあることも伝えたいと思っていますが、何をどうしたらいいのでしょう・・・
いずれにしても、気軽に相談ができる店にしていくことが、大きな課題になっていることだけは確かなようです。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。