台風21号が西日本に大きな爪跡を残したかと思えば、次は北海道に地震が起きて大きな被害が出たようです。
被害に遭われた地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。
本当に今年は自然のエネルギーが私たちの生活に襲い掛かり暗いニュースばかり。
日本経済に及ぼす影響は少なからずあるのではないかと考えていますが、もっともっと明るいニュースが欲しいと思うこの頃です。
そんな県外での災害を横目に、今日はチェンバロの演奏を聴かせていただく日です。
何を思ってチェンバロの演奏を聴きに行ったかと申しますと、今年の年末にお客様と着物で楽しむ「クリスマスパーティー」を開催することを決めたのですが、単にお食事会で終わらすには物足りなさを感じるものがあり、楽器の演奏を組み込みたいと考えていましてね~
その楽器演奏の候補にチェンバロの演奏が浮かび上がったのですが、当の私がその楽器のことをあまり知らなくて、そのことを知った亡き妻の兄がチェンバロ演奏者を紹介したいと言っくれまして、義理の兄と共に演奏者のご自宅へ伺った次第です。
その方は金沢のビバリーヒルズを思わせるような閑静な住宅地にお住いで、ご自宅に上がらせていただくと、リビングに初めて目にするチェンバロが私を迎え入れてくれました。
「これがチェンバロというものか~」
不思議な楽器を見て心で呟く自分がいました。
ここからは、間違った表現になるやもしれませんが、お話を聞くと、ピアノができる前に使われていた楽器で、弦楽器だそうです。
バッハが生きていた時代はピアノが存在していなくて、このチェンバロで曲を作られていたそうで、確かヨーロッパで生まれた楽器と言っていた気がします。
居間に置いてあるものは小型のもので、大きなコンサートホールではこの数倍もの大きさのものを使われるとか・・・
百聞は一見に如かず。
早速、演奏者であるTさんに奏でる音を聞かせていただきました。
バッハの曲を数曲と、そして他は誰だったかな~
クラッシック曲を聴かせてくださいましたが、弦を弾く音色は日本の琴を西洋の楽器に替えた響きを感じるものがあって、ワインを片手に耳を傾けているかのようでした。
それは知的な世界を思わせるもので、西洋の詫び寂びが秘められた時間だったかもしれません。
ご紹介していただいたKさんがとても素敵な方で、仕事とはまったく違う世界に触れることになり、とても有意義なひと時でした。
店のお客様の中でチェンバロの音色を聞いたことのある人はそんなに多くいと考えられますが、ジャズの演奏とどちらがいいかをお客様からもご意見をうかがってみたいと思っています。
そのような状況の中で、私のような者にお時間を割いてくださいましたことをとても感謝しております。
ちなみに、こちらが2mくらいの長さがある大きさのチェンバロになります。
別室に置いてある部屋で音色を聴かせていただきましたが、弦が長いぶん音の響きに深みを持つものであったこともご報告しておきます。
いずれにしても、お客様を主役にクリスマスパーティーの中身を考えてみたいと思っていますが、どうなることでしょう。
店のクリスマスパーティーはまだ準備段階ですが、12月2日の日曜日の夜を予定しておりますので、宜しければご一緒されてみませんか?
最後にそのことを一言加えて今日を閉じることと致します。
では、お休みなさい。