店はお客様がいないと経営は成り立ちません。
そこで大切にしたいのが、お客様に愛され信頼を得ることかと考えていますが、一方で新規のお客様を増やしていくことが求まられています。
言葉を変えるなら販路拡大が家業店の大きな課題となっていて、その一つの取り組みとしてネットを活用していますが、ここ数年その効果が現れなくなっていましてね~
その方面に詳しい訳ではないので、何が足りないのかを考えてはいますが、競争相手が増えていることだけは確かなようです。
ネットには情報が溢れ、それを生活者が利用する時代が色濃くなっていて、資本力に乏しい店にとってはまことにやりにくい時代と言えるのかもしれません。
ネットを活用していながらも現状がよく理解できていなく、ただ右往左往している私で、数日前に娘に何か対策が取れないかと問いかけたところ、和装小物や和雑貨はネットから買い物をしようと思えば、いろんなサイトから見つけ出すことができて、販売価格が同じであったとしても、ポイントが付いていたり送料がサービスになっている。
同じ物であれば、買い手側はお得感のある所で買い物をするのではないか。
スマホから店と同じ商品を検索した画像を見せられて、正直ショックでした。
それが何であるかを明かすことはできませんが、その商品は¥15,000の品を¥12,000の販売価格にして、それに消費税を加えた¥12,960の名札を付けて店頭に出しているもので、娘から見せられたサイトは、同じ品が税込価格¥12,800でポイント4倍。
確か送料もサービスと明記されていたかもしれません。
この例はまだましな方で、よく似た商品がとてもお安い価格で載っているサイトもあって愕然とさせられました。
店にある着物や帯はネットで探し出すことはできませんでしたが、ある意味で仁義なき戦いがウェブ上で繰り広げられている現状を見せつけられたのです。
和装の場合はお得感があるからといって、迷わずに買い物ができるとは思いにくいのですが、それでも現実を無視することはできません。
そのこともあって、他店との差別化を図りながら新規客をどのようにして増やしたらいいのかを考え続けていましてね~

早朝の琵琶湖
そんな思いを引きずりながら京都へ向かった訳ですが、和装小物を取り扱う仕入れ先の話を聞くと、ネットで商い伸ばしていたお得意先も、ここへ来て伸び悩んでいるそうで、和雑貨を扱う先では、ご節句商品が伸び悩んでいて、和柄を活かしたTシャツとかショールやバッグ関係は売り上げを伸ばしているとのことでした。
そして着物関係は、染め物に特化している先はどこも来店客が少ない感じがして、こだわりを持つ紬に特化している先には、次から次とへと有名なきもの専門店さんがお越しになられていました。
これらのことから見えてくるのは、お客様のニーズが変わり始めているということで、最も難しい商品とされていた紬が注目されていのかもしれません。
そしてネット戦略の在り方も変わり始めているようです。
記事をまとめきれませんでしたが、この変化にどう対応していくかが私の課題かと思うと、何かを切り離すことも必要とされているのかもしれませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







