今日は展示会の後始末。
時間をかけて作り上げた売り場は跡形もなくぐちゃぐちゃになり、お客様を迎え入れられる状態ではありません。
それを一つ一つ片づけていく訳ですが、疲れが溜まっていて集中力を欠いた一日だったかもしれません。
そんな折に店を手伝ってくれている娘の子供が体調がすぐれないとのことで、幼稚園を早退して店に来ていましてね~
2歳になったばかり男の子で、店にいても元気がなくて気にかかります。
私自身も体が重たくて、気持ちのリセットが必要かと思っていたときで、孫の誠と気分転換を図る意味で車で外出することにしたのです。

孫の誠とつかの間の時間
池にいる鯉を見せたら気分が変わるのではないかと思って、コンビニでおやつを買って、近くにある公園へ向かうことに・・・
鯉が寄ってきて、おやつを少し分けてあげると沢山の鯉が集まってきて、孫のテンションが上がるのが見て取れます。
ただそれだけのことですが、二人並んで水辺をじっと見つめる時間に穏やかさを感じた次第です。
忘れていた時間だったかもしれません。
寝ても覚めても仕事のことばかり考えていて、穏やかな時間なんてしばらくなかったかも・・・

誠のハイポーズ
少し離れて「ハイポーズ」と声を出すと、身体が反応するのかこのポーズ。
いつも娘の写真を撮られているのでしょう。
孫に笑顔がありませんでしたが、少しだけ気分を変えることができたのではないかと思っています。
少なくとも私は気晴らしになるものがありました。
孫のお蔭かな!
店の戻ると、孫に変わるお客様は京都の仕入れ先。
10月の神無月展の用件で店に寄ってくれたのですが、今日はその担当者と長い時間話し込んでしまいました。
仕入先とお取引のある全国の専門店さんの近況も聞くことができましたし、業界が抱えている問題点も腰を据えて話し合うことができました。
そして導き出した答えは、同じことをしていては時代の変化に対応できなくなり、何も変えられないままに廃業へと追いやられてしまうということです。
着物業界の高齢化が新しい力を生み出していないということもあり、ビジョンを持って着物と向き合っている経営者が極めて少ないことが気にかかります。
みんな迷っていると言った方が分かりやすいかもしれませんが、おそらくここ数年で職先も含めて家業店が激減するのではないでしょうか?
議論が尽きないままに帰っていきましたが、日本の伝統産業は何処へ向かおうとしているのでしょう。
孫と京都の担当者から違った影響力をいただくことになり、少しだけ気分転換を図ることができました。

新作の撫松庵浴衣
後片づけを途中にしたまま店を閉じましたが、店内は初夏に向けての売り場作りに入りたいと考えていまして、取りあえずウインドーに撫松庵の新作浴衣を出してアピールさせていただいたところです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







