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冬真っ盛りなのに、夏物の仕込みをする時期が来たようです。
仕込みといえば、お料理の下準備を想像されるかもしれませんが、私の仕事の場合は新しく発表された商品の中から、店に品揃えしたい商品を選ぶことで、2013年度の浴衣発表が市内の仕入れ先で開かれました。
何度もお誘いをいただいていたので心の準備はできていました。
私にとって最も大事なことは、来る夏に向けてどのような品揃えをするかです。
ここに店作りの考え方があります。
ここ数年、浴衣市場を見ていて消費者のニーズが幾つかの層に別れていて、単に柄がいいだけで商品を買い付けしても意味を持たない成熟した時代が来ています。
大きく分けると、夏のイベントに着る為の「和のコスプレ浴衣」と、和の風情の染まりたいと考える「本格派浴衣」の着こなしです。
そこでターゲットを絞り込むことが必要だと思います。
次に考えなくてはならないのは、消費者の心を動かすメッセージが店内にないと、手にしてみたいと思わないのではないでしょうか?
価格なのか商品そのものの価値なのか考えが別れるところですが、いずれの場合でもコーディネート力が問われ始めていると感じています。
なので帯や下駄などの小物類の品揃えが求められます。
そして新規を呼び寄せられる販促と、少しでも在庫を残さないための適量数の見極めです。
このようにして枝分かしたものが、特徴ある店作りに繋がると思っているのだが、これが難しくてね~
そこで今考えている浴衣のコンセプトは「内面の美しが覗く浴衣美人」です。
そのようなことを胸に秘めて、ご当地の「加賀染浴衣」、歴史ある「三勝つ」というメーカーさんや「岡重」さんの商品を選んでまいりました。
他のブランドは月初め京都で選びたいと考えていますが、私の浴衣商戦に日が灯った一日でした。
雪がなく穏やかな日が続いています。
北陸の冬は今のような状態で終わるとは思えませんが、店には次なる一手が求められていて消費者の動向を気にしています。
それではこれにて今日を閉じることにします。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






