この世は着物のことが分からない人が圧倒的多数で、18日(土)の早朝に黒留袖と振袖の着付けを頼まれた新規のお客様もその一人。
夕方にそのお客様が二組の着物と和装小物をお持ちになられもので、点検させていただくと不備な点が幾つもありましてね~
まず、両方ともに半衿を替える必要性がって、留袖に合せる長襦袢に至っては、どれを合わせたらいいか分からないといって、3枚の長襦袢をお持ちになり、寸法などを測って適当かと思われる長襦袢を選ぶと、今度は身丈が長いという問題にぶち当たりましてね~
お直しが必要です。それも急がなくてはなりません。
他にも黒留袖に合せる白の帯揚げがシュクリくるものがなかったり、お持ちになられた足袋が中側がネルになった冬用だったりして、着付けに必要とされるものをメモ紙に書いてお渡しさせていただいた次第です。
単純な作業ですがとても時間がかかるものです。
一つ一つ説明することの重要性も感じていて、寸法が合っているか、汚れがないか、畳ジワはないかなど、ポイントとなるところをお話させていただきながらの点検となりました。
着物が分からない人に寄り添うということは簡単ではありません。
言葉にトゲを立ててはならないし、しかも親切に対応することが何よりも求められるだけに、気が長くないと勤まらないサービスかと思っております。
日本人の民族衣装なのに、着物に詳しい人の手を借りないと着物が着れないなんて寂しい話だと思いませんか?
現実を素直に受け止めて、何ができるのかをもっと考えないといけませんね。
今日も暑さを覚える一日でしたが、こんな日だからこそ着物を着る際に、ちりよこコートというか、薄手の長羽織があるとオシャレだと思います。
そんなお客様の声に応えられる薄手の長羽織にでもできるちりよけコートが入荷しました。
レモン色の地色に萩の地紋が浮かび上がる中にトンボ柄が入った羽織物です。
トンボ柄は刺繍で描かれていて、涼し気でおしゃれでしょう・・・
刺繍が入らない地紋だけの品も準備することができますが、特殊な織り方をしていることもあるのか生地難が出やすくて、今シーズンは品薄状態だと聞いております。
この萩の地紋で黒地にトンボ柄も用意することができましたが、今が旬の薄物だけに興味をお持ちであればご相談下さい。
そして製作が遅くなってしまいましたが、ようやく5月号の情報紙「あ・うん」を仕上げることができました。
いつもこの情報紙には苦労させられるところがあって構成を終えてホットしています。
今回で229回目の情報紙です。
こうして一つづつ初夏に向けて準備が整い始め残すはお客様の集客です。
毎日ブツブツ言っていますが、店の魅力を多くの人に知ってもらえるために何をしたらいいかを、もっともっと考えないといけませんね。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。