お天気が雨風で荒れた日曜日で、来客が少ないのではないかと思っていたら、予想に反してお客様の多い一日でした。
お客様それぞれにいろんな目的を持って尋ねて下さいますが、着物に関するお困り相談が最も多いかもしれません。
着物や長襦袢のお洗濯やしみ抜き、半衿の取付や着物の縫い直し、タンスの中の着物コーディネートや単衣時期の着物TPO相談など、一人では判断できない気がかりなことを店まで尋ねて来る人が急増しているといえるかもしれません。
地域の呉服店が少なくなっていることや、着物ことに詳しくない人が増えていることが、その背景にあるように思えますが、いただく相談の中で和裁士の力を借りなくてはならないことが増えています。
昔に比べると和裁士が少なくなっていまして、受ける側としても辛いものがあるとはいえ対応させていただいている次第です。
そのシワ寄せが和裁士に行っていまして、無理を聞いていただける和裁士さんには感謝しかありません。
この先もお客様の困りごとをいくらかでも緩和できる店でありたいと考えていますが、和裁士さんやシミ抜き屋さんなど、店を応援して下さる職人さんがいてくれるからできる話です。
有難味を胸に収め、力をお貸しいただける和裁士さんや仕入れ先を大切にしないといけませんね。

振袖に合わせる草履とバッグ
この画像は振袖に合わせる草履とバッグになります。
どれも綺麗でバッグの力強さを感じていただけるかと思いますが、当店では振袖に合わせる草履とバッグはセミオーダーメイドで受け賜わせていただいています。
バッグを選んでいただいてから、足のサイズや高さをお聞きして草履を用意するというやり方です。
時には草履台をオーダーメイドでお作りさせていただくこともあり、草履に対すこだわりは他店とは少し異なるかもしれません。
だってお客様の足のサイズが皆さん違っていて、かかとの高い草履が欲しい人もいれば、草履台の革の色もご希望に添う色で作れたら素敵でしょう。
だから草履はすげ上がっておりません。

草履の大きさ
ここにお客様から相談をいただいて、オーダーメイドで作らせていただいたLL寸の草履(右)と、現在相談をいただくことになったS寸の草履台(左)を並べて撮った写真です。
成人式が来年に控えているお客様ですが、大きさの違いが見て取れるでしょう。
こんな感じで足のサイズは皆違うので、お話をお聞きして、すげ上げる前に草履台を確認していただいてからすげ上げるようにしています。
履きやすいとの声をいただいていますが、細かな点にも気を配ることを忘れないようにして、店に価値を高めて行けたらと考えています。
実のある記事を書くことができませんでした、これで閉店とさせてください。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







