孫の浴衣を探していると言って、ご年配の女性が店にお越しになられました。
小学5年生で身長が150㎝近くある男の子だそうで、いろいろ見て歩いているがどこの店にもなくて、勧められるのは甚平ばかりで、ここにあるかと思って覗いてみたというのです。
あいにく男の子の既製品の浴衣の品揃えはなく、男物の反物は沢山あってもジュニアとなるとほんの数点。
品揃えの中で最も弱い年代層になります。
いくつか紹介していると、そこへ30代の一人の男性が和柄Tシャツを見せて欲しいお越しになりましてね~
ご年配の女性は時間を譲るかのように、私は後でいいですよと言わるもので、男性のお相手をさせていただくことに・・・
すると途中からご一緒にTシャツの見立てをしてくださいましてね~
いつしか私たち3人の会話は弾み、男性は富山県の方で着物を着ることがあってテーブルを囲んで着物談議に・・・
その方が角帯も見せて欲しいと言われたものでご紹介させていただくと、品揃えの多さに驚く顔をされたんですね~
ご自身が知っている呉服店にはこれだけのものを置いている店はないそうです。
私を気遣って好意的にお話をされたのではないかと思いますが、目的はTシャツだったみたいでしばらくしてお帰りになられました。
それからはご年配のお客様といろんな話をさせていただく機会に恵まれました。
特に印象深かったのは、呉服店が激減してしまい、まともな呉服店が無くなってしまったことを嘆いていたことです。
初対面なのに着物への価値観が私と似ていて、話をしていてストレスが溜まらないんですね~
それは信頼という眼差しを感じ取れるものがあったからかもしれません。
男物の反物が沢山の品揃えであることに驚いていましたが、あいにくお孫さんの年代に合った浴衣がなくて取り寄せてみることにしました。
改めて来店していただくこととなりますが、ベストを尽くしみたいと思っています。
着物ファンは何処に行ってしまったのかと思うことが少なくない昨今だけに、3人でテーブルを囲んだ時間はこれまで築いてきた店作りにパワーをいただくものがありました。
決して現在の店作りがベストだとは思っていませんが、着物を愛する人の出会いが少ないだけのことで、ここをどう変えていくかが大きな画題と言えるでしょう。
信じて待つことには限界があるだけに、この店の存在を知っていただくために何をすべきかをもっともっと考えないといけませんね。
暑い夏を楽しんでいただく夏かんざしというものがあります。
その一本で涼しさ伝える小粋を作り出せたら、誰もが着物上級者と思うに違いありません。
そんな心遣いを忘れないようにして夏のおしゃれを楽しんでみて下さい。
そんな人たちにお伝えしたいかんざしを品揃えしているので、宜しければ一度覗いてみて下さい。
オンラインショップでもとりあつかっていますが、下記からもご購入いただけます。
気の利いた画像を撮り込むことができませんでしたが、これで今日の記事を終わらせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。