今朝仕入れ先から届いた荷物の中に、普段と違った包装紙に包まれた荷物が・・・
送り状を確認すると、これまでに何度かお世話になったことのあるお客様からの荷物だったんですね~
荷物の大きさの割に軽く、持ち上げると中で音がしていたので、ご自身がお作りになられたお細工物を届けてくださったのではないかと思わせるものでした。
中を開いてみると、私に直感は当たっていたみたいで、ペットボトルを活かして作られた作品が幾つかと、可愛いブローチが・・・
そしてお手紙とご本人のお写真が添えてあって感激致しました。
見覚えのある字体に書き方も同じで、ただただ懐かしく思うものがありました。
今も私のブログを見てくれていて元気をもらっていることや、ボケ防止になればと作った細工物を私に受け取って欲しいことが書かれてあり、年に一度、娘さんと思い出作りの旅行をされたときのお写真も届けてくれたんですね~
ここまでの文を読まれた方は、親しい関係にあるように思われるかもしれませんが、お客様のお顔を始めて拝見するもので、その方との出会いをいただいたのは確か9年近く前のことです。
ある日突然、見知らぬ人から茶封筒に入った荷物が店に届きましてね~
新潟県長岡市にお住まいのY様からのものだと分かりましたが、まったく見覚えがなくて、封を開けると、今回同じような書き方をしたお手紙とちりめん細工の小物が入っていたのです。
なんだこれは?
Y様との始まりはそんな不思議な感情があり、お手紙を読ませていただくと、頚椎(けいつい)を痛めて身動きが不自由になり、好きなちりめん細工も気持ちよくできなくなると、娘さんからノートパソコンをプレゼントされたそうです。
そして”ちりめん細工”を検索していると私のブログ記事が目が留まり、そのことが切っ掛けで、このブログ記事を毎日見るようになり、夜の楽しみが増え、元気をもらっていることが書いてありました。
そのお礼にご自身が作られたお細工物を受け取って欲しいと、店に送られてきたものだったのです。
こんなことがあるのって感じでした。
だって、Y様に喜んでいただくことを何もしていないし、何かをプレゼントした訳でもありません。
私がしたことと言えば、お礼の電話を入れるだけで薄情なものです。
なのに、その後も何度か作品が送られてきり、新米をいただいたこともあり、ただただ、Y様の好意に甘えさせていただくだけの関係で恐縮している次第です。
そして3年近くY様からのお便りが途絶えていて、何も変わらないブログ記事に飽きが来たのかもしれないと思っていました。
現に検索数も落ち込んでいて、もがき苦しむ日がここ数年続いていただけにY様からのお手紙は勇気と元気をいただけるものだったのです。
そして初めて、”足長おばさん”のお姿をお写真で拝見することができて嬉しく思いました。
今も手のしびれに悩まされているとのことで、お針を持てるまでになっても、お体を労わって過ごされますように・・・
無理をされないようにしてください。
そして送られてきたのがペットボトルの中で泳いでいるかのように見える金魚ちゃんです。
シジミを古布などの生地で包んで作った金魚だそうで、ボトルの底には貝も入れてあり、それが店に来た時に音を発していたのでしょう。
それも6体も送って下さってありがとうございます。
そしてこちらは向日葵とお魚さんのブローチ。
とっても可愛くて気に入りました。
お気に召した方に手にしていただけたらと思っています。
本当にありがとうございました。
毎日、今日はいいことがあるかもしれないと思って仕事をしていますが、ハッピーなことなんて簡単の転がり込んでくるものではありません。
むしろ悔しいことや情けなくなることが絶えまなく身に襲ってきて、丈夫で健康な心を維持することが難しくなっている和装業界といえるでしょう。
そんな谷間の中で起きる一期一会の出会い。
些細なことが大きな喜びに繋がることもあり、またその逆もあり、心が貧乏にならないように努めたいものです。
先日の小学5年生の男の子に浴衣を作りたいと持ち掛けられた相談は、夕方にお孫さんを連れてこられて満足していただくことができました。
そしてオンラインショップからご注文をいただいた男性からも喜びの声が届き、この喜びの声をいくついくつもも貯金して、店の噴射エンジンに替えることができたらと思っています。
だからめげずに上を向いて歩くことに努めたいです。
今日も長文になりましたがこれで終わることと致します。
では、お休みなさい。