日照不足で農作物に影響が出始めているようで、どんよりした日が多いことに気づかされています。
今日もお日様が隠れていた一日で、この時期にしては気温も低く、店の出入り口を開けていると涼しい風が通り抜けて過ごしやすい感じがしましたが、娘いわく、寒さを感じていたと話していました。
今のところ冷夏といえる気候になっていて、この誤算はいろんなところに現れてくるのではないでしょうか?
一番に思うことは夏の活気が出ないことで、浴衣需要に影響が出なければいいのですが・・・
そんな心配を横目に、この週末は保育所や幼稚園でご父兄を交えた夏祭りのような行事が執り行われる先もあったりして、いよいよ浴衣の登場となるのではないでしょうか。
そこで今日は子供ゆかたの脇役的な正絹兵児帯にスポットを当ててみたいと思います。
子供兵児帯となると、ナイロン系のものがほとんどで、正絹の絞り兵児帯の存在を知らない人が多いのかも・・・
ここに並ぶものは全てシルク商品で、手のこんだ絞りを加え、色もナイロン系では見かけない色が多く揃っていることです。
ふんわりとしたなめらかなシルクの素材感から1万円を超えるものもあり、ナイロン系とはまったく異なるものです。
数日前にネットから正絹兵児帯のご相談があり、その時の画像を用意しましたが、どれも色の発色が綺麗でしょ・・・
特に赤やピンク以外の色が珍しいと言われることがあって、オシャレな子供ゆかたに合わせる少なくありません。
そして新たに白地にピンクの絞り兵児帯を用意しました。
とっても可愛いでしょう。
撫松庵の水色プレタ浴衣に合わせましたが都会的なセンスがあって素敵でしょう。
子供ゆかたも帯で雰囲気が変わると言っても過言ではありません。
可愛いお嬢様にお勧めさせていただきたい色かと思っております。
一方で女児に迫るものではありませんが、男児の正絹絞り兵児帯も揃っていまして、参考にしていただけたらと思っている次第です。
こうしたこだわりのある品が年々少なくなっていまして、市場から消えていくことも考えられるかもしれません。
一にも二にも安価な商品が市場を制覇しているからで、品質やセンスのいい商品を目にする機会が失われているような感じが致します。
きもの専門店さんが少なくなっていることと関係しているように思えますが、残された我々が情報を出して行かないと、素敵な商品も陽の目を見ないまま終わってしまうのではないでしょうか?
難しい課題ですが、安価な商品に呑み込まれないようにして、きもの専門店として役割を果たすことができればと思っています。
その事をもう一度自分に問いかけてみたいです。
少し話が脱線しましたが、これで今日を終わることとします。
では、お休みなさい。