「ゆかた帯の種類と特徴」について書いてみました・そして「孫の甚平」に微笑ましいものがあります

   昨日は七夕の日で、今年初めて浴衣デビューした人もいらっしゃったのではないでしょうか?

待ちに待った浴衣が似合う季節が訪れたのではないかと思いますが、浴衣コーディネートにこだわる専門店として、今日は視点を変えて「ゆかた帯の種類と特徴」について記事を書いてみることにします。

ゆかた帯には大きく分けて「一枚仕立て」のものと、二枚の生地を重ね合わせた「リバーシブル帯」があり、市場に多く出回っっているのは生地を重ね合わせたリバーシブル系かと思いますが、他にも種類がありので映像と共の説明したいと思います。

             ・・・≪絹≫・・・

DSC_0021kinunoyukataobi-1.JPG

絹の半巾帯は「博多帯」がほとんど。博多帯には、リバーシブルで楽しめる厚地の「小袋帯」、透け感の少ない薄地の単衣帯(一枚もの)、メッシュ状で透け感のある「紗(しゃ)」や「羅(ら)」と呼ばれる夏帯の3種類があります。

画像の品は夏帯として織られた通気性や発汗性に優れた左が羅で右が紗織の帯です。

 ◎メリット:光沢がある・見た目に上品な雰囲気・ゆるみにくい・夏用に織られたものは通気性と発汗性に優れる
 ▲デメリット:やや高価

             ・・・≪ポリエステル≫・・・

DSC_0024poriesuterunoyukataobi.JPG

発色の良さが特徴で、多彩な色彩のものが揃います。リバーシブルで楽しめるのもポリの魅力のひとつ。帯地が柔らかく形が作りやすいのもポイント。ただし、ゆるくなりやすいためにしっかり結ぶことが大切です。カジュアル感がもっとも強い帯です。

この種類の品が多く作られていて、リバージブルという特徴を生かしたおしゃれが楽しめます。

 ◎メリット:さまざまな色柄がある・発色がよい・形が作りやすい・安価な品が多い
 ▲デメリット:ゆるみやすい・通気性や発汗性に欠ける

             ・・・≪綿≫・・・

DSC_0028mennnoyukataobi.JPG

素朴な風合いが魅力の帯。リバーシブルで楽しめる厚手のものと、ざっくりと織られた単衣(一枚もの)があります。代表的なものでは「ミンサー織」で、温かみがあるのが特徴です。綿の帯は摩擦が起きやすいため、締めるのに力が要します。カジュアル感の強い帯です。

画像の左側は生地を二枚重ねていることから、より摩擦が起きやすくなりますが、右側の首里道屯織は単衣になっていて締めやすくゆるみにくい帯です。お値段も左の帯と比較すると5倍近く高くなるこだわりの帯です。

 ◎メリット:ほどよいカジュアル感・落ち着いた色合いが多い・素朴さ
 ▲デメリット:摩擦が起きやすいため、締めづらい(高価な品は例外)

             ・・・≪麻≫・・・

DSC_0029asanoyukataobi.JPG

透け感はなく厚地ですが、夏用の帯です。麻独特の風合いや上品さとカジュアルさをあわせ持った雰囲気を楽しめます。通気性や発汗性に富んでいますが、シワになりやすいのが難点。

右側のからむし織は上質な麻とあって使いやすい帯ではないかと思います。

 ◎メリット:独特の風合いがある・色合いが上品・通気性や発汗性に富む
 ▲デメリット:シワになりやすい・数回締めると毛羽立ち、また、ゆるみやすくなる

              ・・・≪子ども絹兵児帯(女児)≫・・・

DSC_0031kodomohekoobi.JPG子ども用のゆかた帯で、リーズナブルな化繊系と絹ものがあります。画像は絹を絞った品になります。

             ・・・≪子ども絹兵児帯(男児)≫・・・

DSC_0032kodomohekoobi.JPG
 ◎メリット:絹は風合いがなめらか・軽くてゆるでこない・結んだときのふんわり感がある・すべらない・色合いが豊富
 ▲デメリット:やや高価

以上が店からの見解です。

浴衣との相性もあって、古典柄の浴衣地に合う素材やモダン系に合う色合いなど、ゆかた帯の選び方もさまざまで、素材よりコーディネート重視の選び方が多いのが現状かと思っています。

それでいいのかもしれませんが、デメリットを頭に入れておかれると後で後悔がないのでは・・・

参考にされてみてください。

DSC_0016zibunnnosilyasinn.jpgコーディネートも含め、いつでも相談に乗りたいと考えていますので、私で良ければ気軽にお電話ください。

さて、話は変わります。

外回りを終えて店に戻ると孫たちが来ていましてね~

DSC_0018magonosinnbei.JPGその姿は和の夏モードに驚かされるものがありました。

長女が生地を買ってミシンで仕立てた手作りの甚平です。

似合っていたのでカメラに収めてみましたが、いとこなのに、こんなにも感じが違うでしょ・・・

なかなか彼女たちの笑いを撮れませんが、笑えるものがあります。

「ハイ・ポーズ」、皆さんにお披露目です。

それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。