販路を広げる方法の一つに、「口コミ」は大きな武器になるといいます。
例えばどこどこの店のラーメンはこれまで味わったことのないコクのあるスープだった。近くに行くことがあれば訪れてみたら・・・
例えばふらっと覗いたショップに、手にすることが難しい〇〇〇というメーカーのバッグがあり、スタップが商品知識が豊富で買うつもりはなかったけれども買ってしまった。お勧めしたい店よ!
期待している以上の店に出会えると、インスタで呟いたり親しい友達に話をするものです。
その逆もあり、期待を裏切られることがあれば、人に話をしてみたくなるネタとなるものです。
その体験談は聞いたもの達を納得させるものがあり人を動かす力になるものだと思っています。
なので私たちはお客様か素敵な情報を出していただけるように、細心の注意を払って心を尽くす接客に心がけています。
その評価が気にかかるところではありますが、お客様と接客させていただいていると他店の店の話が良く出てまいります。
つまりお客様の口コミを受ける立場となり、着物生地で〇〇〇を作っている会社へお邪魔してきて、格安で商品を分けていただいたとか、ワンコインで着物が買えるリサイクルが賑わっているとか、心温まる話題とは別次元の話が、この1・2年で頻繁に届くようになっていまして、地域のきもの専門店の話題が全く届かなくなりました。
競合店が少なくなっていることもありますが、お得な買い物ができたことを自慢げに話すことが少なくなく、地域の呉服店が見えてこない寂しさを感じずにはいられません。
インターネットの普及で、製造メーカーさんや職人や作家さんなど、これまで日の当たらなかった会社や個人店がホームページを持つようになり、呉服店さんの信頼度が薄らいでいると言えるかもしれません。
一方で、ワンコインで中古品の着物や帯を販売している先あると聞いて驚かされています。
今日の事ですが、お隣の県の男性から電話が入りまして、麻の男物の着物と帯を探しているというのです。
その方は昨年和柄Tシャツを買って下さった男性客で、麻のお着物をネットで探してもご自身の納得で着物が無くて店に相談してくれたみたいです。
ご客様のご要望をよく聞かせていただいて、ご準備させていただくことになったのですが、お話の最中に作っている産地メーカーを口にしたことで、電話を切ってからネットで検索されたのでしょう。
しばらくして、そのご相談者から電話が入り、中古品におしゃれな品があるので話を白紙に戻して欲しいとのこと。
体格のいい方だったもので、中古品は危険が潜んでいることをお伝えしたのですが、受け入れていただくことはできませんでした。
このようは話は、日常茶飯事のようにありまして、呉服店の印象を悪くすることがあるかと思って記事にしていませんが、皆さんは地域にある家業店の呉服店をどのような目で視ていらっしゃるのでしょうか?
厳しい時代の中を生き抜いてきて、着物ファンがどんな不満を持っていて、何を求めているかを真摯に受け止めている先が、どうにか生き残っている気がしてなりません。
その姿勢は儲けるというビジネスから、これまでの経験を生かして、少しでも地域に皆さんにお役に立ちたいと考えている店主が増えているのではないでしょうか?
なぜなら、お客様に親切でない店が次から次へと店を閉じて行っている現実を見ているからです。
だから前を向いている呉服店さんは、お客様に立ちたいと一生懸命考えているはずです。
しかしネットを使いこなす着物愛好家はその姿勢を無視するかのように、私たちの意見を聞こうとはしません。そればかりか、疑いの眼差しを感じることさえあり悲しくなることがあります。
お客様には過去の経験というものが背景にあるのかもしてませんが、目先のお得感ばかり重要視していたら、地域の呉服店がなくなるかもしれません。
きっと呉服店が少なくなっても、存在を大切に思っている方はほんの一握りで、ネットやリサイクルで対応できると考えているのでしょう。
失われた信頼をどうしたら取り戻せるのか。
いろんなやり方があるのでしょうが、「努力を怠らず信じて待つ」の心で、心を豊かにしていることが大切かと思っています。
それぞれの立場で言い分があるかと思いますが、歴史ある前向きな呉服店さんはお客様を期待に応えてくださることでしょう。
どうか頼りにしてください。
店を手伝ってくれている次女が、もうしばらくで赤ちゃんが生まれることもありまして、風呂敷の日を前にして産休中の長女が店を手伝ってくれていましてね~
これまでの風呂敷提案から何かを変えられないかと、知恵を絞ったアイディアとして浮かび上がったのが「風呂敷コンテスト」。
それを二部に分けて、最初の一部は「風呂敷柄のコンテスト」で二部は、「風呂敷バッグのコンテスト」を実行することです。
初めての試みとあって、壁面を使ってどのようなプレゼンができるのかを探る娘。
ほとんど売り場に立つことがなくなった娘ですが、お客様に風呂敷の価値をどう伝えられるのかを一生懸命考えてくれていて勇気付けらるものがあります。
まずはここから動き出しましたが、2月22日(土)には風呂敷包みの無料講習会も考えていまして、今回は仕事を持っていらっしゃる方の参加を促したくて土曜日を選択させていただきました。
すべてが女性人が考えてくれたプランで、少しでもお客様の生活に役立つ提案ができればと思っております。
手探りでプレゼンを進めていますが、風呂敷柄コンテストには、ノミネートされた風呂敷柄で風呂敷包むをした写真も添えたいと、慣れないカメラを持っていろんな結びを試してくれています。
仕事をしていて、現実に打ちのめされたり進む道に迷いを持ったりしていますが、彼女たちの姿を見ていると純粋に美しいと思えます。
その努力に感謝したいですし励まされています。
だから私も頑張らなくてはならないのです。
今日は私の愚痴がいっぱい流れましたが、心の溜めていることを吐き出せてスッキリしました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。