ここしばらく気にかかっていた4月に開催する卯月展の案内状の構成が夜が深まりつつある時間に出来上がり一息つくことができました。
毎朝起きると「今日こそは!」と、心に決めて店に出るのですが、日々の業務もあって仕上げることがなかなかできませんでした。
私が作る案内状らしきものを案内状と呼ぶのはおこがましい感じがしますが、今回はカラー印刷を考えて構成しました。
その原本がこちらです。
空白の個所は写真でデーターとして残していて、写真の大きさを配分して構成したつもりですが、この空白の個所にうまく映像が当てはまるかが少し不安です。
私が作り案内状は手書きが基本で、仕入れ先の担当者からは文字が多いと誰も読まないと言われ続けていて、何度も何度も書き直しても私の想いが強すぎるのか文字が多くなってしまいます。
ハイテクの時代に超アナログの作り方でこれが私の店の持ち味。
今回のテーマは織物の着物を長年に渡り創り続けている「清左衛門の世界」です。
会が始まるまで、できる限り清左衛門の着物創りのこだわりをお伝えできればと考えていますが、取りあえず肩の荷が下りてホットしています。
明日から手入れが行き届いていない店内の模様替えと3月号の情報紙作りに力を注ぎたいと考えているところです。
開店間際の出来事ですが、店頭に備えてあるスポットの電球が切れていて、電球の取り換えをしていた時のことです。
民家のお隣さんのご主人が近寄ってきて、私にこんな話をされるのです。
深夜も電光掲示板が点滅していて、毎月の電気代もばかにならないのではないかと言うのです。(電気代が高くつくのでないか?)
毎月の家賃も払っていて、この時代にきちんと店を切り盛りしていることがきつい。(偉い)
ご近所さんの商売を例に取って、資産を売ってなんとか経営を続けていた先が力が尽きたのか、仕事を止めたような話をしていて、言葉の最後に、あんたさんは(貴方は)商売が上手い。
奥さんとそんな話をされていることを私に語ってくださいましたが、何を根拠にそのようなことを話されたのかが不思議でなりません。
ただ真面目にこの仕事と向き合っているだけのことで、商売が上手いとは少しも思っていないことをご主人に言い返しましたが、関心を持って見てくれていることに驚きがありました。
その話を受けて思うことがあります。
外部環境の変化と共に着物業界は衰退し続けていますが、日本のどこかに着物をこよなく愛し、着物に憧れを持っている人がいる。
着物に関わりを持っている私たちは、全国の着物ファンとどのようにしたら出会いを持てるのかを一生懸命考え、そして魅力的な店をどうしたら作れるのかを努力していくことが課せられた使命と考えたいです。
そして、着物を知らない人たちに少しでもお役に立つことができる店であり続けることが大切ではないかと思っています。
とても地味な考え方かもしれませんが、その答えをお客様が持っているとしたら、その答えを探し続けたい。
少し生意気なことを言っているみたいですが、そのように信じたいですね・・・
今日もなんとか仕事を終えることができてホットしています。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。