卯月展にて採り上げる「永治屋清左衛門の着物」が着物雑誌の裏表紙に掲載されているとは

発売になった「美しいキモノ」と「きものサロン」の裏表紙

朝起きると、外はうっすらと白化粧していまして冬に逆戻り。

昨日はお客様から県内の桜情報が届いていたというのに、なんて気まぐれな天気だことでしょう。

 

雲の上では冬と春が同居していて、雲の下にいる私たちは空から振り落ちてくるものを拒むことはできません。

しまい込んだブーツとコートを出してきて、駐車場に止めてあった車の雪を取り払って出勤する朝でした。

 

そんな天候の中を出来上がった3月号の情報紙を持ってお客様周り。

変化に乏しい一日でしたが、夕方近くになって西の空に青空が見え始め、穏やかな気持ちが湧き上がってきた感じがします。

 

もしかしたら明日は春の陽気になってくれるかもしれませんね。

 

春といえば、店内のおしゃべりの場にはいつも着物雑誌を置いてありまして、新しく発売になった春号の雑誌から春の訪れを感じさせられています。

 

 

 

発売になった「美しいキモノ」と「きものサロン」の表紙
発売になった「美しいキモノ」と「きものサロン」の表紙

 

そのワクワクして拝見させていただいている雑誌が「美しいキモノ」と「きものサロン」です。

 

業界人として掲載されている着物や帯はどこで作られたものかを興味深く見ていますが、着物に興味を持ち始めた着物ファンにとっては、帯の合わせ方や帯〆帯揚げの色の使い方など、感性を磨くことができるかと思います。

 

目を通しておくと、新しいファションにも目がついていくことができるかと思うので参考にされてください。

 

そして最後まで読み切った後に裏表紙を見てみると、4月の卯月展で採り上げることになっている「永治屋清左衛門」の着物が両方に載っているではありませんか。

 

 

 

発売になった「美しいキモノ」と「きものサロン」の裏表紙
「美しいキモノ」と「きものサロン」の裏表紙

 

その裏表紙の写真がこちらで驚きがありました。

 

そればかりか、雑誌の中にも7代目永治屋清左衛門に着物が紹介されていまして、注目度の高いメーカーさんの着物を採り上げていたことに気づかされています。

 

この永治屋清左衛門というブランドの着物は、創業200年を越える会社の創業者のお名前で、その名前をブランド名にして世の送り出しているメーカーさんです。

 

清左衛門さんの着物は織物に特化していまして、振袖や訪問着などのフォーマル着であっても織物で創られていまして、能装束などは得意技と言えるのかもしれません。

 

その技は他では真似ができないそうです。

 

当店でお披露目させていただくのは4月17日(金)~20日(月)までの卯月展の時で、「清左衛門の世界」と題して発表致します。

ちょうど一月後のことで、清左衛門さんが手掛けた十二単の上着(うわぎ)も特別展示させていただきます。

案内状は印刷中で出来上がって来ていませんが、興味をお持ちであれば、後日送らせていただくことも可能です。

楽しみにしていてください。

 

清左衛門さんの話はここまでとさせていただいて、世界を巻き込んだ新型コロナウイルスの感染拡大の話題で、経済の動きが止まってしまった感じが否めなくて、とてもつまらなく思っています。

 

異業種のことは分かりませんが、私たちの業界に目を向ければ、感染者を増やさないという流れに巻き込まれていて、正しい判断ではあるものの元気と夢を失ってしまっていて、面白いことを考えようとする人が誰もいないんですね~

 

だからとってもつまらない。

 

季節が替われば店作りの在り方も変わるのが健全な店作りかと思っています。

 

タイムリーな情報を見つけ出して、それを味付けして商品と結び付ける戦略を店作りに活かしたいと考えています。

そんな筋書きを簡単に作り出せたら苦労しないでいられるのですが、それがなかなか見つけ出せないから頭を悩まします。

 

そのアイディアが欲しくて仕入れ先の担当者に振ると、何も答えが返ってこないから歯がゆい。

 

 

作り手は品質のよいものを作り、私たち小売業はその商品を見て折り合いが合えば仕入れる。

そして、この地域で仕入れた商品をお客様に紹介させていただく。

 

この流れは最も基本的な商売の一般論で、物を欲しがらない人が多いとなると、やり方を変えていかないと生き残れないのではないでしょうか?

 

ここに工夫が必要とされているのです。

 

 

今回のコロナ騒動は、ピンチの状況下にあるのに、ピンチの流れに流されてしまっていて、先を読んだ一手を出せないことがとても寂しいです。

 

だから前を向いて考えることが必要とされているのです。

 

立ち上げれ和装業界!

負けるな着物業界!

 

その言葉を自分に向けて、何ができるのかをもう一度考えてみたいと思っています。

 

ではこれにて・・・
お休みなさい。