風が少し冷たくかんじたが、青空が広がり穏やかな一日ではなかったかと思います。
時として自然界が台風のように荒れることもありますが、何事もなかったかように桜が咲き誇り豊かな時間をいただくことができたのではないでしょうか?
店内は一週間後に開く卯月展に向けて、店内の商品構成を変える段取りをしていまして、新しい商品を売る場に出すために、スぺースを取っていた風呂敷を一時的に片付けて、その場所に新製品を出し始めたところです。
こうして順番に会を開く準備が始まりましたが、ウイルス感染の広がりは仕事に深刻な問題を投げかけているか、京都の仕入れ先数件から様子伺いの電話が入って来ましてね~
京都はこれまでとはまったく様子が替わり始めていて、7月の祇園祭も中止になるかもしれないとのことでした。
どこを探しても明るい話題がまったくなくて、元気な姿を失っていることが気がかりでなりません。
店の商品の供給元だけに、新しい道を探ってもらえたらと思っていますが、そこまでの気持ちの余裕がない様子で、心の病はかなり深そうでした。
他人事のように言っていますが、同じフィールド立って戦っている訳で、今は商人としての売り買いは二の次にして、元気をあげたりもらったりする関係性が最も重要かと思っています。
だから根を上げないで、儚いと言われても、今できることを一生懸命考えることが重要かと考えています。
さて、今日は久しぶりにおしゃれな着物コーディネートをカメラの収めたので紹介させていただきます。
そのコディネートは手引き真綿糸から織られた紅花染の紬を、浮き織で織った九寸名古屋帯で組み合わせたものです。
幾何学模様同士の組合せですが、渋めの紫地の紬に、明るくて段ボカシのように織ってある帯がとっても素敵だと思いませんか?
着物初心者でも、この着こなしでお出かけになられたら誰からも着物通の方だと思われるに違いありません。
そして正面はこのような感じで、帯〆と帯揚げの色を加えてみました。
あかぬけた雰囲気が漂っているでしょう・・・
これだから着物は面白い。
帯〆と帯揚げの色の入れ方を例えて言うのならば、お料理の味付けと似たところがあるのではないでしょうか?
お料理は定番と言われている味付けができればそれで十分なのかもしれませんが、ほんの少し調味料を替えただけで、未体験の味を味わえるというのが料理の世界かと思えます。
その考え方は和装の世界でも言えることで、色合いの組み立て方の要が「帯〆と帯揚げの色にある」といっても可笑しくありません。
卯月展においては。このようなコーディネート相談も受けたいと考えていますので、気軽にご相談いただけたら嬉しく思います。
少し話が飛んでしまいましたが、紬コーディネートをお楽しみいただけたでしょうか?
コロナ騒動で着物に目が向かないかもしれませんが、来たる卯月展ではしっかりお伝えできればと思っているので参考にされてみて下さい。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。