3日金曜日に左目が網膜剥離であることが分かり金大で緊急手術。その後術後の経過を見るために入院していましたが、晴れて本日の朝に退院することができました。
ブログを書き始めようと思ったら、書き終えた昨日の記事が途中からアップされていないことに気づいて、いきなり退院してきたことに驚かれている方もいらっしゃるかもしれませんね。
予定よりも早く退院ができた訳ですが、久しぶりに店に出てみるとお客様もお越しになられていまして、活気付いていたことに安心させられました。
私は何事もなかったように接客させていただいていましたが、左目の視力が戻っていこともありまして仕事がやり辛かったです。
17日からの卯月展が控えていることもあって、失った時間を少しでも取り戻したいと思っているのですが、来客が続いていて、店の流れに身を任せていたって感じかな~
徐々に仕事のペースを取り戻すことができればと思っていますが、子供たちやスタップからイエローカードを出されたりしています。
それにしれもわずか数日で、世の中がコロナ騒動一色に染まっていることに気づかされました。
店にはマスクやマスクを作るためのガーゼ生地や晒(さらし)を買い求めに来られる方が絶えなくて、お応えできない状況になることがとても辛いです。
その代わりと言えるものではありませんが、魔物を追い払うと言われている「不動明王(ふどうみょうおう)」のタペスロリーを紹介させていただきたいと思います。
それが手描きで描かれた赤の不動明王。
この怖い顔で降りかかる魔物を取り払うと言われていて、現在人類を苦しめている新型コロナウイルスを取り払ってくれるかも・・・
長さ80㎝×巾21㎝の大きさで、お値段は税別価格15,000円の品となります。
その色違いとして緑の不動明王も用意させていただきました。
ご自宅の玄関先に飾ると、効果が表れるのではないかな~
コロナ退治にならないかと思って新しく用意させていただいたものです。
このコロナ騒動はいろんなところに影響をもたらしていまして、お客様が引いた午後のことです。
店の来客としては珍しい30代半ばの男性が店に入ってこられましてね~
ご用件をお尋ねさせていただくと、髪飾りを見たいと言うのです。
男性が見に来ているということはプレゼントにされるのではないかと想像できますが、もう少し情報が欲しくて、「お幾つくらいの方がお使いになられるものですか?」とお客様に振ると40歳くらいだというのです。
そこでお使いになられる目的をお尋ねすると、着物ではなくて普段に使いたいとのこと。
お客様を誘導し、かんざしの前でいろいろお話を聞かせていただくと、ご結婚されて5年経つ奥様へのプレゼントだったんですね~
今回の新型コロナウイルス感染拡大でご旅行を見送ったそうで、その代わりに髪飾りをプレゼントできればと思ってお越しいただいたようです。
この世の殿方。
この方のように奥様へのプレゼントを探し歩いたことがありますか?
責任の重たいお見立てだけに、少し年齢が離れますが、娘だったら何を選び、選んだポイントは何かを知りたくて娘の意見を聞いてみることに・・・
納得いただける見立てが出来たかと思いますが、「コロナ=恐怖」という構図が蔓延している中で、それとは真逆の微笑ましい関係性がコロナの後ろ側に隠れていまして、ここに紹介させていただいた次第です。
夫婦の関係性だけでなく、「-」を「+」に替えられる考え方ができたとしたら、コロナ騒動で起きている国民の不満をもう少し抑えられたかもしれませんし、仕事への向き合い方も変わっていたように思えてなりません。
たかが「かんざし」かもしれないが、私には大きな学びがありました。
こうして、かんざしをお選びいただくことができましたが、次のご来店を奥様とご一緒にお越しいただけますことを感謝の気持ちを持って伝えると、笑みがこぼれていたのが印象に残りました。
とにかく、いいことを探して、いいことが伝えられる社会であったとしたら、心の休息が図れてコロナに対する恐怖も和らぐのではないでしょうか?
それではこれにて・・・
お休みなさい。