ゴールデンウイーク明けから走り出した浴衣商戦は、コロナ騒動でお客様の関心事は薄く厳しい幕開けとなっています。
今年は花火大会の中止も告げられていて、浴衣で夏のひと時を楽しもうとする人が少ないと考えられるために、何か戦略を考えなくてはなりません。
加えて当店がここ数年企画している浴衣パーティーの開催もコロナの影響で開催が難しくなっていて、戦う敵は同業者ではなく、新型コロナの感染に注意を柄う社会生活の空気みたいなものになっている感じがします。
そうなると、大きな花火大会や夏祭りがなくても浴衣を着たいと思っている人をどれだけ見つけ出せるかで、その人たちにアプローチしていくことで、ゆかた消費に繋がるのではないかと考えています。
絵にかいた牡丹餅かもしれないが、そこで重要になってくるのがネットの検索から繋がるこの店のゆかた情報です。
どうしたらいいのでしょうか。
頭で理解ができても具体的な戦略法を見つけ出せない歯がゆさがあって辛いです。
まずは石川県の浴衣専門店として多くに人に「きものふくしま」の存在を認知していただくためにも、他店と違ったカラーを押し出しつつ浴衣の魅力をアピールしていくことかと考えています。
そのひとつとしてこだわりたいのは、着る人の体格に合ったオーダーメイド仕立です。
体格に合ったゆかたですと着たときのシルエットも美しく着心地も心地よく着崩れがしにくいことが考えられます。
そして安心できる仕入れ先の商品を取り扱うことかと思っています。
世の中がグローバル化になって、海外で作られたお手頃感のゆかたが溢れていますが、お値段に合った価値しかないとお考えいただけたら分かりやすいかもしれません。
生地がペラペラであったり、仕立て上がるの場合糸がつっていることもあれば、洗濯したら縮んで着れなくなっていることもあると聞いております。
一方で浴衣の出どこが分かるブランド品のゆかたは、素材もしっかりしていて品質の保証もしていただけるものだと考えています。
裏を返せば自社ブランドを大切にているということで、扱う側としては安心を手にしていると言っても過言ではありません。
その上できもの専門店が最も大切にしていることは、おしゃれに仕方とお客様に喜んでいただけるコーディネートの在り方を常に研究していることです。
この点がラックに吊るしている、「ゆかたセット」商品と大きく違うところかもしれません。
ここにお店のセンスが潜んでいて、お見立てする人によって組み合わせが変わるのが和装の世界なんですね～
浴衣を手にしたいと考えている人は様々な価値観を持っていて、お手頃感のあるものでいいとお考えの方は「レンタル浴衣」を選択したり、量販店の「既製品浴衣セット」で事を済まされたりするのでしょう。
煩わしい接客も少なくて気が楽だと思っている人もいるはずです。
そういう人は他のお店にお任せして、おしゃれにこだわりたい人は是非とも店を覗いて欲しいんですね～
そのためにもネットで「石川県ゆかた」と検索した時に、１頁目に「きものふくしま」が出るような情報を集めないといけないと思っています。
ネット戦略は2020年の浴衣商戦を乗り切る大きな「鍵」になると考えられるだけに、届かぬ壁の上を目指して登れる方法を見つけ出したいです。
おしゃれな家族のゆかたコーディネート
このコーディネートは女の子がいる3人家族を 黒をキーワードにゆかたコーディネートしたものです。
始めに左側がお父さんの浴衣地で墨色にシダの葉の柄だろ思いますが、外出着の浴衣と考えて博多織の角帯で組み合わせてみました。
お母さんは黒地のドット柄の浴衣に白の小千谷縮の兵児帯で組み合わせ、アタバッグで高級感を演出したものです。
インパクトがあってとってもおしゃれなコーディネートかと思っています。
そしてその間に既製品子供浴衣がありますが、小花模様がとっても可愛い浴衣で、合わせた帯が黒地にゴールドの猫顔のような張りのある兵児帯になります。
とってもおしゃれだと思いませんか？
今どきのおしゃれな家族が着こなすゆかたって感じがしませんか？
何もない平凡な日常の中で、ゆかたの日を作って家族で美味しいものを食べに行くなんていかがでしょう。
まさに家族のゆかた記念日で、記憶に留めておきたい2020の夏って感じかな～
今年はこんな楽しみ方しかできなのかもしれませんが、ひと夏を日本文化に触れる一日を作っていただけたら着物業界人として嬉しく思います。
そして明日はゴールデンウイークにできなかった自宅の草むしりの日に当てたいと思っていて、お店を休ませていただきます。
そんな訳で明日は草が私の相手となりますが、草であったとしても気晴らしになるのではないかと思っているところです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。
