何かが大きく変わろうとしていて、その正体を見破れないままに5月が過ぎようとしています。
少なくとも新型コロナは人の流れを止めるものになっていて、ビジネス間の常識を一つ一つ壊すものになっている気が致します。
私たちはそのことをどう受け止めたらいいのか、見えない敵と日々戦っている訳ですが、時が過ぎれば解決するという単純な仕組みで終わるとは思えない事態になっているのではないでしょうか?
穏やかな生活が戻るまでには、2・3年かかると思っていて、人との接触をできるだけ避けたビジネスモデルが称賛される時代になっていたとしたらとても寂しく思います。
それとは逆に、人との交わりが生きるための原動力になることを学ぶ機会になったとしたら、豊かな社会が再び訪れるのではないだろうか?
しかし一度縮んでしまった市場が再び元に膨らむとは考えにくく、消費者から愛される店が残るのではないかと考えたい。
そうであるならば、今何をしなければならないかが見せてくるのではないだろうか?
来る日も来る日もこんなことを考えていて、仕事が修行の場になっていることが辛いです。
さて話題は替わりまして、発売になった美しいキモノの夏号に店のある小千谷縮とよく似た商品が掲載されていたものでその着物を紹介させていただきましょう。
その小千谷縮は黒っぽい縞柄で(美しいキモノの72頁)載っています。
雑誌は白っぽい染帯を合わせていますが、私は博多帯でコーディネートさせていただきました。
黒の小千谷縮だけに素朴な味があり、その味わいを深めるにふさわしい山葡萄のバッグと白っぽい夏草履でオシャレを演出させていただきました。
実はこの小千谷縮、男物としても着ていただけるんですね~
そのコーディネートがこちらになりますが、博多帯の角帯を合わせ、いろはにほへとの漢字文字が入ったセンスを合わせ、麻の巾着と下駄でいなせな男を作ってみました。
格好いいと思いませんか?
父の日にプレゼントしたいという人が現れないかと思ったりもしていますが、このように男性も方にもお召しいただかる着物です。
このパターンとよく似た浴衣地が夏の美しいキモノの付録「2020対旬ゆかた」に紹介させていたので、合わせて紹介してみましょう。
掲載されていた羽根柄の浴衣で、店の商品でコーディネートしたのがこちらの画像です。
浴衣は竺仙さんから出されているもので、帯を西村織物の博多織黒地の粗紗(あらしゃ)ゆかた帯で合わせて、着物風に見せたくてトンボ玉の帯留を加え、夏草履を黒のレース足袋で個性を引き出したものです。
いなせな浴衣の装いって感じがしませんか?
こちらがコーディネートに使わせていただいた小物たちで、どのアイテムもおしゃれでしょう・・・
実はこの浴衣地も付録に載るとは全く知らなくて、発売日の先日(5月19日の記事)に男物としてコーディネートしていたんですね~
その時の画像がこちらです。
この浴衣地も男女どちらでもお召しになれる柄で味わいのある商品ではないかと思っております。
店が準備した商品が雑誌に掲載されていると嬉しく思うものですが、効果的に活かされていないことが残念でなりません。
もっともっとSNSなどで情報を出して、気に留めていただけるきもの専門店になれるようにセンスと安心と信頼を積み上げて行けたらと思っています。
コロナで大変な事態になっていますが、温かな目で見守っていただけたら有難いです。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。