空の雨が枯れるのではないかと思うくらいよく雨が降りました。
車の乗り降りもしにくく、この雨で来客がどうなるかと思っていたら、雨が上がった頃からお客様が切れることなく来てくださっていてザワザワした店内だったように思っております。
こうして毎日一喜一憂している訳ですが、お客様の注目度は夏向き手作り布マスクになっていまして、今日も二桁の数が動いたのではないでしょうか?
マスクのお陰で新規客も増えましたし、リピーターも増えていまして有難い商材かと思っています。
一方で和装は、コロナ感染防止策で着物を着る場を失っている状態で、新しく着物を用意したいと考えている人はほんの一握り。
コロナ社会は着物の存在を薄くしてしまっていて、私たちきもの専門店さんは、なりゆきを見守っているだけでなく、自粛ムードの硬直した空気を打ち破るだけのエネルギーを外に発信しないといけないと思っていなす。
店内には浴衣以外にも夏物の着物や帯を取り揃えていますが、この夏はお稽古事を自粛していることや、お茶会が全滅状態で、その関係の相談が全く入って来ません。
なのでこの夏用に用意していた夏の九寸帯も誰にも相手してもらえなくて、とっても可哀そうなんですね~

夏九寸名古屋帯
この立涌柄に彩花文の夏九寸名古屋帯もその一品で、絽の小紋や色無地などに合わせると映えると思いませんか?
お茶先の場にも映える夏帯だと思っています。
この柔らかいタッチが好きですね~

夏九寸名古屋帯
こちらになればガチガチの古典柄で有職文様を唐織で織りあげた夏用の名古屋帯です。
文様からしてお茶会向きの名古屋帯ではないでしょうか?
無地感の小紋に合わせたら綺麗でしょうね~
悲しいかな、この帯もコロナで出番を失っていまして、とっても可愛そうなんですね~
いずれの帯も流行のある帯ではなく、着物に合わせやすい柄だと思っています。

夏西陣名古屋帯
夏牛首紬の後染の小紋に合わせた画像ですが、癖がなくて品よくまとめられているでしょう。
おしゃれ着の装いでないために雰囲気の硬さが少しありますが綺麗な装いだと考えています。
パーティーなども自粛。お茶会も自粛。お稽古事は少しずつ始まったものの夏の発表会は無くなったと聞いていまして、夏物を採りあげている店としてはとっても辛いところです。
どなたかこちらの帯に興味をお持ちでしたら連絡下さい。
こんな感じで私たちの業界はコロナで立ち往生。
皆横一線に並んでいまして、オールを失くした船に乗っている感じかもしれません。
私なんかは風呂敷で帆が作れないかと思っているタイプで、我慢と戦術が問われていますが、着物に対する情熱を忘れないようにして、この難局に立ち向かって行きたいと思っています、
今日も論点がまとまらない記事になってしまいましたが、遠くからでも応援していただけたら嬉しいです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







