和雑貨から視えてくる世界・「安心」の二文字はどれだけ経っても私の元に来てくれない!

店内の和雑貨 店主のひとりごと

別段変わったこともしていないのに疲れを感じているところです。

 

今日は目の前に10月が迫っていることから和雑貨コーナーの模様替えを始まました。

 

商品を移動しながら、「店の取扱品の中でヒット商品と言えるものが何かあるのだろうか?」

そんな問いかけをしてみると、和柄Tシャツやマスクに変わるものは何もなくて、店の特徴が出し切れない中途半端な店になっているのではないだろうか?

 

和雑貨は来客数と比例するだけにコロナ禍の中で余計なことを考えてしまいます。

 

 

 

店内の和雑貨

店内の和雑貨

 

こちらはお財布やポーチ、中段の列はハンカチで、手前はこれから必要とされるであろう、5本指と2本指の文化足袋(ソックス)になります。

 

和雑貨は他にも沢山ありまして、その多くが千円以内の商品で贈り物として使っていただいています。

 

初めてご来店されるお客様は、「普通の呉服店かと思ったら、こんなにも小物があって驚かされます。」

そんな声をいただくことが多くあり、地域の方に店の特徴をご理解いただいていないことを思うと、やり方がまずいとしか言いようがありません。

 

一方で和雑貨の中でも、こだわりを持つ商品を作り上げて行く専門性が必要とされる時代かと思っていまして、風呂敷が店の強みになっていることを考えると、第二の風呂敷を育てていく試みがあっていいのではないかと思っています。

 

7・8年前までは、古い着物生地で作った古布の小物にこだわりたいと思って、その方面の仕入れ先も何社かあったのですが、古布が年々少なくなっていくことや作り手もいなくなっていくこともあり途中で断念。

 

要は新しい商品を作り出す力がなければスポットで終わってしまう訳で、一つのことにトコトンこだわり抜く仕入れ先を見つけ出すことが重要なのでしょう。

 

和雑貨も戦略戦術が必要とされていて、いろんな分野で掘り下げてビジョンを考えて行かないと、消費者から気に留めてもらえない時代になっていると言えます。

 

長年この仕事を続けてきて、経験を積んだら少しは楽になるかと思っていたら時代の変化についていくことが難しくなっていて、常に緊張感を持って市場に向き合って行かないと生き残れないのが商いの道と言えるのでしょう。

 

「安心」の二文字はどれだけ経っても私の元へは来てくれないことを思うと、もっともっと努力しなさいと言われているのかもしれませんね。

 

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