東京の仕入先の担当者と電話で話をしていたのですが、新規コロナ感染者数が増え続けていて、明日、緊急事態宣言が出されるかもしれないことに、これまでにない不安をあらわにしていました。
店で仕事をしていると、人の出入りも少なくあまりにも静かなもので、都心に住まわれている方ほど危機感がありません。
しかし新規感染者を押さえられないとなれば、いすれ石川県も苦しい決断をしなければならない時が来るかもしれません。
世界がコロナ一色になっていて、医療も経済も崩壊寸前の中で東京オリンピックが開けるのでしょうか?
考えさせられます。
その国の政治判断が問われているのでしょうが、一日も早く安心できる社会が来ることを願うばかりです。
さて、店内ではお母さんの入学式の装いを提案させていただいています。
お子さんのハレの日となれば、お母さんの装いはフォーマル系の訪問着や付下げ、色無地の着物がふさわしいとされていましたが、近年は決め決めなことを言わなくなったのではないでしょうか?

おしゃれな無地風縞柄小紋
例えばこの画像にある無地風小紋も合わせる帯や小物などのコーディネート次第で、入学式に着ていただける着物かと思っております。
近くで見ると縞柄の小紋であることが分かりますが、ほんの少し離れるだけで無地の着物になって見えるものです。
着物の色も春らしい桜色に近い色合で、帯の合わせ方でフォーマル系の装いにもなれば、街着にもなるという便利な着物です。
では、入学式のお母さんの装いとして帯を組み合わせてみましょう。

無地風小紋をお母さんの入学式の装いとしてコーディネート
合わせた帯は菜の花の色をした絞りの帯で、お太鼓と腹の部分にお目出度い柄の一つとされている宝づくしを刺繍した名古屋帯で、春の入学式の装いを演出してみました。
なんとも言えない品の良さと味わいが広がっていて素敵だと思いませんか?
この装いの主役は着物よりも帯が強調されていて、柄の模様が吉祥文様となれば、お目出度い場に対応するものだと考えています。
では、この無地風小紋を街着の装いとしての帯を合わせてみましょう。

縞柄の無地風小紋を街着としてコーディネート
合わせた帯は紬地の染帯で、お太鼓にはタンポポの花が描かれていて、まさに春の装いです。
模様は刺繍で描かれていて、趣味性の高い着こなし方かと思っています。
これもまた素敵でしょう・・・
お友達とお花見が楽しめる季節にさりげなく着ていただけると気持ちがでしょうね~
いずれもマニアックな帯でコーディネートさせていただきましたが、無地風の縞柄小紋が帯の合わせ方でカメレオンのように姿を変えるから面白いでしょう。
そう考えると無地風小紋は便利な着物であることがご理解いただけるかと思います。
もしもこの先、幅広く着られる着物を準備したいとお考えでしたら無地風小紋をお勧めしたいな~
店ではこのような提案もしていますので気軽に相談ください。
ということで今日の記事を終わらせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







