今日を親しいお客様から「このコロナ禍で厳しい社会になっているのに、よく頑張っているね~」
またもや言われましたが、コロナ禍での生活環境の中できものを着るという行為が難しくなっているのに、変わりなく店を切り盛りしていることが不思議に思えるのでしょう。
自分でも不思議に思っていてお客様に返す言葉がありません。
はっきり言えることは、コロナ禍であってもきものへの情熱を失いこと無く、必死になって仕事と向き合っていることです。
それぐらいのことしか言えませんが、諦めない自分を褒めてやりたいと思います。
今日は10月の神無月の会のテーマに取り上げた「三職物語」の予告みたいな形で記事を書かせていただきます。
この三職物語というのは、仕入先三社の強みを生かして絡み合う「美しさの追求」を私の店から紹介したくて付けたタイトルです。

竺仙さんの江戸小紋
その中の仕入先に一社が江戸小紋にこだっていらっしゃる「竺仙」さんで、いろんな表情を見せてくれる江戸小紋が大好き。
今日、江戸小紋と呼ばれるきものは、江戸時代に盛んになった小紋染から発展したそうです。
特に竺仙さんは伝統の技をかたくなに守り続けている染屋さんの一社で、手染めの魅力に魅せられて古くからお付き合いをさせていただいる職先です。
遠目では色無地に見えて、近づいてみるとそこには巧妙な小紋柄が描かれていて、帯の合わせ方で装いの表情を変えるところに最大に魅力を感じています。

竺仙さんの江戸小紋を織楽浅野さんの帯でコーディネート
例えば黄色系の江戸小紋を織楽浅野さんのシルバー色に銀であしらった西陣織の名古屋帯を合わせると、セミフォーマルぽくまとめることができて、お子さんの入学式のお母さんの装いであったり、お茶席の場にも品良く着こなせるのではないでしょうか?

竺仙さんの江戸小紋を野口さんの刺繍帯でコーディネート
一方で小千谷の紬地に刺繍をあしらった「インカの鳥」の柄の帯を江戸小紋に合わせると、趣味性が高くなって品のいいお洒落な装いを楽しむことができます。
合わせた帯は野口さんの刺繍帯になりますが、こうして江戸小紋に合わせると綺麗にまとまることがお分かりいただけるかと思います。
江戸小紋は帯の合わせ方でTPOが変わる着物と言えるでしょう。
その意味で江戸小紋を一枚手にしているといろんな用途に着ていけるのではないでしょうか?
参考にされてください、
10月に展開する三職物語は、このような感じで三者の強みをコラボして大人の和装の美しさを提案させていただきたいと考えています。
全国でもこの3軒がコラボした会はあまり例がないかと思っているので楽しみにしていてください。
ということでこの話を終わらせていただきます。
今日はお客様が少なくて、奥で10月号の情報誌を作っていましたが、誌面をどう埋めようかと考えることが多くて疲れました。
お腹も空いてきて、今日はこれで閉店とさせてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







