長引くコロナ禍で経営の在り方が問われていて、どうしたら着物ファンや地域に人達にお役に立つことができるのかを考える日々が続いています。
変わりなくお洒落なきものにこだわっているが、コロナ禍の中で着物ファンはお洒落な装いを望んでいるのだろうか?
季節の移り変わりと共に気持ちを豊かにする和雑貨やインテリア商品を揃えているが、この店作りがお客様を惹きつけるものになっているのだろうか?
来客が少ないとどうしても店作りの在り方を考えてしまいます。
そうした中でもお客様に寄り添った店作りであるべきだと考えていまして、七五三の縫い上げに至っては毎日のように入ってきまして、今日も急ぎで二組の縫い上げ相談があり、ハレの日に間に合うように段取りをさせていただきたいとお受けさせていただきました。
縫い上げの仕事は利益が取れるものではありませんが、地域の人達に役立つ店作りに繋がっているのではないかと考えています。
この一つ一つの積み重ねがいづれ花が咲くに違いないと、根拠もない夢物語を抱いてい訳で、遠くから世の中はそんなに甘いものではないと囁く声が聞こえてくるのも事実で、「これでいいのか」と、揺れ動くコロナ禍の現状が見えてまいります。
そのようなことを考えているときに、12月に開くクリスマスパーティーの会場となる国際ホテル側から、宴会と宿泊をセットにた県民割りプランを用意したので、それを使ってみないかと提案をいただきましてね~
そのプランには11,000円の食事に、ホテルの宿泊と朝食までが付いた県民割りならではの破格のお値段だったのです。
詳しく話を聞いてみると、宿泊されてもしなくても県民割りのお値段であるとのことでした。
当店が企画した着物で楽しむクリスマスパーティーのマリンバとフルートのクリスマスライブコンサートと加賀友禅作家・由水煌人(ゆうすいあきと)氏の語り部を準備していまして、その間にディナーを楽しんでいただくというものです。
会費はお一人5,500円として参加者を募集し始めていて、県民割りを活用した場合は考えていた予算を超えるもとなり、店の負担金もかさむものになります。
コロナ禍で安定した経営ができているとは言えず、店の経費が増えるとなれば考えさせられるところがあります。
考え込む時間がありましたが、参加者には喜んでいただけるに違いない。
コロナ禍で長い期間我慢されてきた人が少なくないだけに、店からのクリスマスプレゼントとしてホテル側の提案を呑み込んでもいいのではないか。
とにかく着物を着る場を設けて、日非日常的な時間を味わっていただくことを目的としているだけに、喜んでいただける事を優先させたいとの考えにまとまり、県民割りを活用させていただくことと致しました。
そこでホテル側に、県外からの参加がお二人になるかもしれない。
その場合の対応を尋ねると、ホテル側がその差額を負担させていただくとの回答をいただくこともできました。
随分背伸びをしている感じとなりましたが、おおよその骨組みが決ったことで参加者を集めなければなりません。
閉店後にこのブログを書き始めると、自分にこのようなことを問いかけていました。
目に見える利益と目には見えない利益があるとしたら、私は目に見えない利益を選択したのかもしれない。
目に見えない利益に花を咲かせようとしているが、それは今後の店作りの姿が答えを導き出すので、その切符を手にしたと思え。
何をするにしても結果が全てだと言う人もいるが、和装業界を盛り上げる切っ掛けとなれば、この店の役割を果たしたことになるに違いない。
お客様を信じてみよう。そして自分を信じてみよう。
大げさな記事になってしまいましたが、胸の内を吐き出すことができて少し気持ちが楽になりました。
最後に今回のクリスマスパーティーは店とのお取引がなくても参加いただけるものです。
興味をお持ちでしたらご一緒されませんか?
期日は12月5日(日)午後5時半より始めさせていただきます。
会費は宿泊をしてもしなくても5,500円となります。とってもお得で素敵な会にしたいと思っています。
詳しくは当店までお問い合わせください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。