2月23日は何の日であるかご存じでしょうか。
気にも留めていないかもしれませんが、数字の2(つ)2(つ)3(み)の語呂合わせか「つつみの日」と言って風呂敷の日なんですね~
数年前まで各メディアがつつみの日にちなんで、風呂敷の包み方や使い方を番組で取り上げることが多かった風呂敷ですが、近ごろは忘れられた存在になっていて風呂敷の価値が埋もれてしまっていることを危惧しております。
風呂敷のこだわる店としては、つつみの日を風呂敷の啓蒙活動に活かしたいと考えていまして今年も店内で風呂敷展を企画します。
とはいっても、創業以来風呂敷の魅力を伝える活動を続けていまして、新しい切り口を見つけられないままにいますが、店としては原点に戻り、見せる風呂敷から使う風呂敷に軸足を置いて、風呂敷の魅力を掘り起こせないかと考えています。
まず先に思いついたのは、包む物によって、その大きさに合った風呂敷が必要であることを知っていただくことが大切かと思っています。
店では様々な大きさの風呂敷を揃えていることから、風呂敷の大きさの違いを映像に収めてみました。
その映像がこちらになります。
ここには大きさの違う12種類の風呂敷を重ねていまして、最も大きな綿風呂敷は198㎝幅(①)のもので、最も小さな大きさは50㎝幅の小風呂敷になります。
①と②の間に176㎝幅の風呂敷がありますが、あいにく品切れになっていまして、その風呂敷が加われば13種類の大きさの風呂敷が存在していることとなります。
他に45㎝幅の小風呂敷と238㎝幅の大風呂敷があるあるから感心させられます。
皆さんはこんなにも大きさの違う風呂敷があることをご存じでしたか。
どれも綿100%の風呂敷で包む物や使い方で風呂敷の大きさを使い分けていたことがうかがえます。
考えてみたら昔は段ボウル箱というものがなかったから、物を包むのに違った大きさの風呂敷が必要とされていたのかもしれませんね。
風呂敷の大きさにも呼び方がありまして、
・中幅(ちゅうはば)⇒ 約45㎝
・二幅(ふたはば) ⇒ 約68㎝
・二尺幅(にしゃくはば) ⇒ 約75㎝
・二四幅(にしはば) ⇒ 約90㎝
・三幅(みはば)⇒ 約105㎝ ・四幅(よはば)⇒ 約128㎝
・五幅(いつはば)⇒ 約180㎝ ・六幅(むはば)⇒ 約205㎝ ・七幅(ななはば)⇒ 約238㎝
と呼ばれていましたが、今は業界人でも使うことが少なくなっています。
どちらかと言えば小風呂敷とか大風呂敷と呼ぶようになりかなり簡略化されている感じがしますが、「小」と「大」があって「中」が無いのが気にかかるところですが、この大風呂敷の捉え方があいまいで、私は120㎝幅以上の大きさのものを大風呂敷と呼んでいます。
これから卒業式や入学式シーズンで、ブライダルシーズンでもあります。
着物を着られる方が増えるかと思われますが、着付けを美容院などでされる場合、着物一式を包んで持ち運ぶ大風呂敷があるととても便利です。
その際の大風呂敷の大きさですが、着物を収納しているたとう紙を折り曲げないで包もうと考えた場合、最低でも125㎝幅の風呂敷が必要かと考えています。
このように横の結び目を作ることはできませんが、包み込むことが出来て雨に打たれることはないでしょう。
目的地に着けば風呂敷を折りたたんで小さくできるので、これくらいの大きさのものを用意されておかれると安心です。
この大きさだと着物と長襦袢に帯までになり、草履やバック、着付けに必要な小物などは別の風呂敷か袋に収めなければなりません。
そこで全部ひとまとめにしたいと思うなら150㎝幅の風呂敷がオススメです。
このように大きさが違えば包む量が変わることをご理解ください。
これくらいの大きさになると、引っ越しの荷物の収納にも役立ちますし、災害時に結び方でリックサックも作れますし、避難先にてお隣さんとの仕切り壁にも使えるので、災害時の備えとしても役だとものだと考えています。
店には常に数百枚の風呂敷を品揃えをしていまして、いつでもご利用いただけますが、年に何度か風呂敷をアピールする機会が必要かと考え、その機会を風呂敷展という形で開催致します。
加えて風呂敷の包み方もアドバイスさせていただいていまして、当初、2月18日に風呂敷包み無料講習会を予定していましたが、県内にまん延防止等重点措置が出されていることから無料講習会を延期させていただきました。
改めて参加者を募集させていただきます。
風呂敷包み無料講習会を3月11日(金)10路からと13時からの2回に分けて行います。
参加費は無料で定員を1回につき6名とさせていただきますので、参加希望者は当店まで連絡をください。
詳しいことについてもお電話などいただけたら説明させていただきます。
ということで今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。