午後から青空が広がって気持ちのいい一日になりました。
積もった雪もアッという間に溶け始め国道にはほとんど雪がなくなりました。
これで降る雪とおさらばではないかと思っていますが、ここには私の願望があって、春の訪れを待ちこがれている胸の内があります。
春の花が大地に芽吹き、広がる青空からキラキラした光が降り注ぎ、そしてオミクロン株の感染者が減少して初めて感じることができる「春」。
この三つが揃うまで、もうしばらくの辛抱が必要かと思っていますが、気がかりなことが次から次へと耳に入ってきて着物業界が岐路に立たされている。そんな気がしてなりません。
とくに糸や生地の価格が高騰が私たちの想像を超えていて、ありとあらゆる製品が値上がりするそうです。
消費が低迷しているところに裏地の胴裏や八掛、長襦袢など、和装に必要とされている品々の値上がりは、消費を妨げる要因になるだけにお客様の受け止め方が気になります。
他にも業界の話題ではありませんが、SNSを使いこなす若い年代層が増えていて、商品の問い合わせが頻繁に入って来ますが、お顔が見えないことや、買い物にお得感を求めようとしているのか、非常識な方が人が少なくないことに気づかされています。
その分、店側が利口にならなくてはならないのですが、お客様を疑った対応することは本意ではなくて、ズルイきもの愛好家が増えていることに考えさせらます。
たまたま何件か重なっただけのことで、これが社会の営みだと割り切るしかないと思っているところです。
「人の振る見て我が振り直せ」という格言がありますが、私も非常識なことをしたことがないとは言えないだけに、その分が我が身に返ってきたと言い聞かせているところです。
さて、今日はシンプルなおしゃれ着で春を表現してみました。

シンプルな春の装い
それがこちらの小紋柄と刺繍帯のコーディネートです。
着物も帯も小さな模様が規則正し並んでいて、シンプルな着こなし方かと思っていますが、帯のタンポポ柄がさりげなく春を演出しているではありませんか。
大げさではない春の小洒落た着こなし方感があって、大和なでしこ的な魅力を秘めている感じがします。
何故そう思うかといいますと、SNSでコテコテした着物の着こなしを見ることが多くなっていまして、”ばえる”ことを思ってなのか、奇抜さが目について、日本人の”奥ゆかしさ”というものは何処に行ってしまったのか。
コテコテ感が苦手なこともあって、スッキリした着こなし方がもっと増えて欲しいと思っています。
このようなシンプルな着こなしがSNSで呟かれることを期待する者の一人ですが、春の日差しの中でさりげなく着こなせる大人の女性が増えてくれたら嬉しいです。
今日は店主の呟きとなってしまいましたが、これで今日を終らせていただきます。
自宅に戻って日本女子カーリングを応援させていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







