現在私の店では新商品として世に送り出したいと考えている「加賀染足袋」を作っていましてね~
二人の孫がこの春小学校に入学することから、娘たちは加賀友禅訪問着を着て入学式に臨むのですが、その時に加賀友禅足袋を作ってフォーマル着に面白さを加えたいと考えたことが次第に話が大きくなり、店のオリジナル商品と販売してみようとなったものです。
先月そのためのプロジェクトチームを結成し、何度の話し合いを重ね、春夏秋冬の日本の四季を白足袋に加賀友禅女流作家「松任いち」氏のお力をお借りして、手描きで書いた足袋(女性物8柄と男物1柄の9柄)を作っていただくこととしたのです。

加賀染足袋 秋の模様「桔梗」
私達が考えた加賀友禅足袋はこれまで市場になかった柄の付け方ができないかと、試作品を幾度となく繰り返し、右足の先にワンポイントで模様を描き込み、左はかかとに小さめが柄を入れて小粋な季節感を出してみることとしたのです。
画像はその一つとなる秋の「桔梗」を描いたものです。
そして2月も末日にすべての9柄を揃えることができました。
取りあえず一つの目のハードルを越えることができたのですが、問題は二つ目のハードルで、コハゼ付きの加賀友禅足袋をネットでの販売を考えていますが、その場合、プレゼンの仕方と写真の撮り方が要となることを商工会の方からアドバイスがありましてね~
そこで今回のプロジェクトにプロのカメラマンも加わっていただいて、本日、ウェブデザイナーとモデル役をしてもらう娘とお客様にも加わっていただいて、金沢国際ホテルでどのような写真を撮ったらいいかの打ち合わせの場を設けてみました。
集まった5人でミーティングを済ませると、ロケーションのよさそうな場を探りながら、カメラマンのシャッターを落としてみることに・・・

新商品発表前の「写真撮り」打ち合わせ/チャペルにて
和装でチャペルで立つシーン。

新商品発表前の「写真撮り」打ち合わせ/プールサイドにて
プールサイドで楽しい会話をしているシーン。
いろんなシーンで足元も映してみましたが、カメラマンさんは日光の当たり具合もあるので数を撮った中からウエーブデザイナーにセレクトした写真を取り上げてみてはどうかの提案をいただくことに。
すべてが初めてのことで戸惑いがありますが、関係者が私たちと同じ方向を向いて力を貸していただけるので元気が出ます。
このような過程を踏みながら「たかが足袋」が「されど足袋」に変わっていくことへの魅力を感じ取っています。
新しい商品を開発することって、幾つもの障害が付いて回りますが、一つ一つが学びに繋がっていて勉強になります。
着物を着ての撮影日が今月の15日と決まりましたが、果たしてどうなることでしょう。
今日は他にもいろんな仕事が重なりまして、とても忙しい一日でした。
今日という日を終えることができてホッとしております。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







