長引くコロナ禍できもの業界の明るい未来を夢みて、今年の1月から準備を進めてまいりました、卯月の会がいよいよ明日から始まります。
今年は「加賀友禅きもの展」と「きもの遊び」という二つの柱で、店独自の着物の着こなしを提案させていただければと一生懸命取り組んでまいりました。
その取り組みを少しでもご理解いただければと、ブログなどで情報を出してまいりましたが、明日からの本番を前にするといろんな想いはこみあげてまいります。
会を開くに当たり、仕入先と何度も打ち合わせを重ね、どのような取り組み方をすればきもの愛好家が動いてくれるのだろうか?
この店から新しい風をきもの愛好家に提供できるとしたら、これまでと同じような会であったとしたら意味を持たない。
そのことに軸足を置いて、きものの面白さを再発見できる場にしたいと、クラウドファンディングで加賀染め足袋を開発したり、石川県の加賀友禅が身近なきものなきものに思っていただけたらと、これまでと違った切り口で加賀友禅作家「松任いち」氏のお力をお借りして取り組ませていただいたのが「加賀友禅きもの展」になります。
店内特設会場には、黒留袖、色留袖、訪問着、振袖などを充実させて楽しんでいただける場を設けさせていただきました。
今回は特別ご奉仕品として加賀友禅訪問着を税込み価格22万円で15点ばかり用意することができたので、その価値に満足していただけるかと考えています。
一方で、私の店の強みともいえるおしゃれ着をもっと広く多くの人にご利用していただけないかと、昨年より取り上げている丹後木綿のきものや、加賀染め綿絽浴衣、竺仙さんこだわりの木綿きもので、楽しい着こなし方を取り入れていただけないかと、「きもの遊び」をテーマにした提案を考えてみました。
その「きもの遊び」を提案の一つが、丹後木綿のきものと関美穂子さんの型絵染の帯でコーディネートさせていただいているものです。
こちらの丹後木綿の着物は絹の風合いを持ち合わせていることもあり、とても評判がよくてこの店の強みとなっているきものになります。
でれも縞柄となっているものですが、縞柄が細かいきものは遠くからみると無地っぽく見えることから、合わせる帯で楽しめるのが魅力的なんですね~
今回は関さんの型絵染の帯を選択させていただきましたが、他にも半幅帯や染帯なども豊富に品揃えしていますので、思いっきり楽しんでいただけるのではないかと考えています。
関さんの型絵染の帯は紬や小紋にも合せていただける帯で、模様が抽象的で色合の発色が明るいところが型絵染の魅力ではないでしょうか?
このようにコーディネートすると、きものが木綿のきものとは思えないでしょう。
きものも帯も数が作れていなくて、無理を言ってこの会のために作っていただいた商品になります。
ちなみに丹後木綿は税込み価格39,600円とリーズナブルな価格で発表させていただいているので、価値あるきものかと思っています。
この店のきもの遊びの提案は、きものと帯だけでなく、着こなしにかかせないバッグや草履、帯締めや帯揚など、コーディネートを楽しんでいただけるアイテムを幅広く用意してみました。
きもの遊びをしてみたいと考えていらっしゃる方にとっては、他店では味わえない有意義な時間となることでしょう。
私の店は車でしかお越しいただくことができません。
限られた駐車場だけに、店の向かいに大名ぞばという飲食店があり、その広い駐車場をお借りしていますのでご利用ください。
私たちのきもの業界は、きものファンに夢を買っていただく仕事かと思っています。
何をどうしたらその夢をお届けできるのかを四六時中考えて店作りを行っていますが、かすかな期待を寄せて明日からの4日間にベストを尽くしたいと思っています。
お時間の取れる方は足を運んでみてください。
それではこれにて・・・
お休みなさい。