娘の子どもが通っている保育所で今日も陽性者が出たみたいで、子どもたちを預けたものの、園から休園としたいので迎えに来て欲しいとの連絡が入りましてね~
二人の孫を店に連れてきていましたが、孫が通う園で頻繁に陽性者が出ていて、休園になることが多かった5月でした。
そのようなこともあって仕事の段取り狂う5月でしたが、厳しいコロナ禍でもなんとか経営が続けられていることに感謝しなくてはなりません。
昨日のことですが、閉店間際に懐かしいお客様が、坂口さんの加賀染夏衣を見せて欲しいといって、仕事帰りに店に立ち寄ってくださいました。
その方は私のブログを毎日見てくれているみたいで、呉服店が少なくなっている中でよく頑張っていると、労いの言葉をいただくこととなりとても嬉しく思った次第です。
私の仕事はお客様から信頼を集めることが最も大変なこと思っていて、ブログはその一端を担ってくれているのかもしれません。
常に仕事と真摯に向き合い、着物の魅力を伝えていくことが私の役割かと考えています。
それを関心を持って見ていただいている人がいると思うと、もっと頑張らなくてはならないと思えるものです。
長引くコロナ禍とウクライナ情勢はジワジワと日本経済に影を落としていて、世の中の仕組みを大きく変えようとしています。
そのことに気づきながらも何を変えたらいいのかが分からずにいるのが私たちのような家業店ではないでしょうか?
そのような厳しい環境の中で、怯まずに前を向いて店の価値を生み出し、お客様からの信頼を集めている店や会社が存在していることをメディアを通して知らされると、「自分の店もそうなりたい!」と、強く憧れるところがありました。
でもどうしたら分からない。
そんな折にクラウドファンディングの話を鶴来商工会から聞くこととなり、右も左も分からないものがクラウドファンディングでこの店の力を試してみようと取り組んだのが、「加賀染め足袋」だったのです。
それは今年の1月のことで、私達にとって新たな挑戦でした。
販売方法もこれまでとはまったく違っていて、Makuakeのサイトから注文を取るということにも馴染みがなくて、戸惑いの連続でしたが、その方面に明るい娘に引きずられて、Makuakeの門を叩くことができました。
お陰様でどうにか軌道に乗せることが出来て、Makuakeからの販売も残すところ後3日となりました。
当初、新しく開発した加賀染め足袋で注文が取れるのか不安でなりませんでしたが、昨日までで97足のご注文いただくまでになりました。
正直なところ自分でも驚いていますが、私の目標とする100足までもう少しところまで来ていて、こんな小さな店でも新しい価値を生み出すことが出来たことに、怯まずにチャレンジできた自分を褒めてやりたいと思っています。
売上金額にすれば、きもの1枚販売した額に過ぎませんが、そのプロセスに大きな価値があり、それを受け止めてくださった多くのお客様に新しい時代の商売の在り方を教えていただけた機会でもありました。
まだ販売は終わっていませんが、そんな感想を持って今回のプロジェクトを見守っている次第です。
長引くコロナ禍で経営が安定しているとは言えませんが、一つの自信に繋がったことだけは確かです。
情報番組を見ていて「自分の店もそうなりたい!」と思い続けていたことが、このような道を切りひらいたのでしょう。
その意味で、そんなに厳しい状況に置かれても、投げやりにならずに夢を持ちづづけることの意味を身を持った体験することができました。
このプロジェクトに応援をいただいた関係者に心より感謝したいと思います。
あと3日。
100足まで辿り着けるかが気になるところですが、関心をお持ちでしたら是非とも力をお貸しください。
そして今日は妻の月命日で、店に来ていた孫の未來と墓参りをしてまいりました。
2歳の孫にお墓に水をかけて奇麗にすることを伝えると、素直に手伝ってくれてその様子を妻は見ていてくれたことでしょう。
先月も一緒に墓参りをしていたので、その成長に驚くことはなかったかと思うが、一生懸命な姿を見て頼もしく思えた墓参りでした。
お母さん、貴女の孫は7人いますが、どうか大きな事故に見舞われることなく、心身ともに健康な大人なれるよう見守っていてください。
明日は京都出張の日。
6月の店作りに役立つ情報を集めて、この先の店作りに活かせたらと思っているところです。
ではこれで5月を閉めたいと思います。
お休みなさい。